建築物における不思議な音の現象「ささやきの回廊」について

(2018/08/07)
今回は、ある建築物の中で起こる、不思議で興味深い音の現象である

「ささやきの回廊」について、ご紹介します。

 

まるでRPGゲームに登場するようなその名称は、

ささやき声があり得ないほど遠く離れた場所まで届いてしまう

という現象や、そのような建築物を指す言葉です。

 

円形の建築空間では、さまざまな音の現象が起こります。

ドームやヴォールトなど、円形状の大きな建築空間の中では、凹曲面を声が多重反射して増幅し正反対側に届きます。

すると、遠く離れた場所の人の囁き声が後ろの壁から聞こえてくるという不可思議な現象として人間の耳に認知されるのです。

 

この、「ささやきの回廊」が体感できる建築物としては主に下記が有名です。
▼アメリカ合衆国
国会議事堂・国立彫像ホール
テキサス州会議事堂
ミズーリ州会議事堂
グランド・セントラル駅
サンフランシスコ・シティ・ホール
ユニオン・ターミナル・シンシナティ博物館センター
スタンフォード大学図書館
▼イギリス
セント・ポール大聖堂
ドラーアカデミー図書館
バーミンガム大学・エントランスホール
▼日本
神戸国際会館円形庭園
―wikipediaより
その中で、代表的なイギリスのセント・ポール大聖堂を取り上げたいと思います。



セントポール大聖堂(St Paul’s Cathedral)は、イギリス、ロンドンを代表する建造物の一つ

そしてランドマークとして、ロンドンの中心部シティ・オブ・ロンドンに存在しています。

セント・ポール大聖堂 公式サイト https://www.stpauls.co.uk/

 

604年に建築されたバロック様式の大聖堂です。

その後幾度か焼失しては再建されてきました。

クリストファー・レンによって設計され、1710年頃に現在の姿となりました。

 

セントポール大聖堂では、英国王室の行事も度々行われており、有名なところでは1981年のチャールズ皇太子と故ダイアナ妃の結婚式があります。

 

Photo by.Diliff
そんなセント・ポール大聖堂の内部には「Whispering Gallery(ささやきの回廊)」と呼ばれるドーム型の回廊があります。

 

大聖堂はドームに登る螺旋階段を257段(高さ30メートル)上ったところに「ささやきの回廊」があり、376段から(高さ52メートル)が「石の回廊」そして528段目(高さ85メートル)の「金の回廊」が続く、という構造になっています。

 

そのように階段を上がった後、一気に開けた空間として現れる「ささやきの回廊」では、壁に向かって小さな声でひそひそ囁いた声が、ドーム状の壁を伝って反対側でも

すぐそばで喋っているかのように聞こえるということで訪れた人々がこぞってその現象を体験しています。

 

※写真はイメージです
 

夏休み、各地へ旅行に行かれる方も多くいらっしゃると思いますが「音について」自由研究も兼ねた旅、というのもいいですね!

 

環境スペースでは、このような「音のマメ知識」を辞典的に五十音順にまとめてご紹介しています。

soundzone 音の辞典・音に関するマメ知識

 

ご興味があればぜひご覧いただき、気になるワードは掘り下げて調べてみてくださいね。

 

音・防音についてのご相談はこちらから。

↓ ↓  ↓ ↓  ↓ ↓

https://www.soundzone.jp/contact/index.html
o;?