ピアノ室(菅沼様)

ボストンGP218を入れるために
菅沼様
施工種別:ピアノ
建物タイプ:戸建て、一軒家
地域:埼玉県
広さ:9畳
埼玉県にお住まいの菅沼さや香さんは、コンサートでの演奏を中心に活動されているピアニストです。友人からのご紹介でボストンGP218というコンサートサイズに近いグランドピアノを入れるために、1階洋室を増築して防音室を作りました。決め手は防音性能が優れていること、部屋の形に合わせて、最大限スペースを活かせるプランが組めること、また親身になって、相談に乗ってくれることでした。お宅を訪問し、お話を伺いました。
  • 環境スペースに決めたわけ
    -電話での対応はいかがでしたか。

    丁寧でした。もう、友人の防音室を見た時点で、内心は環境スペースに決めていたのですが、 まず話してみないとわからないと思っていました。こちらの話を親身に聞いてくださる姿勢に、 この会社なら任せられそう…と安心しました。

    他にもいくつか候補があったのですが、ボックスに力を入れているためフリープランは 割高だったり、電話での対応が何となくしっくりこなかったりでやめました。

    -環境スペースに決めた理由を三つあげるとしたらなんですか。

    一つめは、防音性能がすぐれていること。 二つめは、部屋の形に合わせて、最大限スペースを活かせるプランが組めること。 三つめは、親身になって、相談に乗ってくれることです。

    まず、いちばんの目的は周囲に迷惑をかけないことですので、防音性能がよいことは 基本だと思います。オペラ歌手の友人が実際に使っているということが、防音性能を保障してくれているように思えました。

    そして、環境スペースではなるべく無駄な空間が無いように作ってもらえる点がよいと思いました。 さらに、吸音パネルを壁に吊るす方法にも興味を持ちました。 パネルを使えば、限られた空間の中でもさらに防音性能の調節ができます。

    最後に、一生使う防音室なので、長いお付き合いのできる会社を選びたいと思いました。 そういう意味で、こちらの要望を聞いてきちんと応えてくれる環境スペースは信頼できると思い、 ここに決めました。
  • 友人の防音室を見学
    -防音業者はどうやって探したのですか?

    インターネットや口コミなどです。ネットで見つけた業者にメールを送ったり、電話をしたりしました。 また、音楽関係の友人にも聞きました。

    -環境スペースはどこで見つけられたのですか?

    友人からの紹介です。たまたま同郷の友人が、この4月に環境スペースで防音室をつくりました。 彼女はオペラ歌手なので、それなりの防音性能のものを選んだに違いないと思い、 実際に見せてもらうことにしたのです。

    -ご覧になっていかがでしたか?

    ひとめで気に入りました。彼女の防音室はうちよりも狭くて、変わった形の部屋だったのですが、 部屋の凹凸を活かして最大限にスペースを取ってありました。 以前から、ボックス型では部屋のスペースが無駄になると思っていたので、これはいいと思いました。

    -ご友人の方は環境スペースのことをなんとおっしゃっていましたか?

    面倒見がよいと言っていました。設計の相談にしてもそうですが、 完成後も防音性能を確かめるために、彼女が発声して、担当の方が上下階、両隣のお部屋に音の計測に 行ってくれたと言っていました。私もそれを聞いて、この会社なら相談に乗ってくれそうだと思い、電話しました。
  • 増築してつくった防音室
    -今回お作りになった防音室について教えてください。

    今年(2007年)7月に購入した新築住宅の1階の6畳洋室を防音室にしました。 グランドピアノを入れるために3畳分を増築し、同時に防音工事もお願いしました。(図面参照) 工期はお盆休みをはさんでの2週間で、8月に完成しました。
    増築してつくった防音室

    左:増築前 右:増築・防音工事後

    【増築・防音工事のポイント】
    ・6畳洋室に3畳分を増築。(着色部分)
    ・左側、隣家に近い壁面は窓をつぶして防音壁に
    ・クロゼット部分を取り払い、楽譜の棚を置くスペースに
    ・奥の隣家庭側の窓、及び手前のバス通り側の窓は二重サッシの防音窓に
    ・入り口の引き戸は防音扉に
    ・天井は梁や配管の凹凸に合わせて階段状に
    ・防音性能は、開口部D40、壁面部D60

    -そもそもいつ頃から、防音室を作ろうと思っていたのですか。

    ピアノを仕事にしようと決めたときからずっと思っていました。 長く続けていくことなので、周りの方に迷惑をかけてはいけませんから。どんな防音室にするかも前々から考えていました。 実家では庭とリビングにボックス型の防音室を設置していました。 共に決まったサイズのものなので、ボックスの外には無駄なスペースが多くできてしまいます。 また、ボックス内には圧迫感がありました。 だから、自分が家を持つときには、絶対オーダーメイドの防音室をつくりたいと思っていたのです。
  • 教室向きの家を探して
    -お引越し前はどんなところで練習されていたのですか?

    賃貸マンションの自室です。グランドピアノという条件のところで、ピアノを弾く方も多かったので、 あまり気兼ねせずに夜8時くらいまで弾いていました。

    でも、そこは契約の関係で営業をしてはいけないことになっています。私には教室を開きたいという気持ちがあったので、更新時期が近づくと、いい物件はないかと目を光らせていました。

    -菅沼さんにとってのいい物件の条件とは?

    1階にピアノ室とトイレともう一部屋あること。 キッチン、バスルームなどの水周りや、生活の場がほかのフロアに分かれていることです。 また、ピアノの搬入がしやすいよう大きな通りに面していることなども大切な条件です。

    そういう物件ってなかなか出ないので、この家を見つけたときは「これしかない!」と思いました。 購入を決めると同時に、防音室の業者探しも本格的に始めました。
  • 防音設計の工夫
    防音設計の工夫
    -今回の防音室で工夫された点を教えてください。

    天井を階段状にしたことです。(写真参照) この部屋の天井は梁や配管のためにかなりデコボコになっています。 普通のパネル式の防音壁だと一番低いところに合わせるので、天井が かなり低くなってきゅうくつに感じられます。でも、我が家の場合、空間を 最大限にとるために天井そのものを4段の階段天井にして頂きました。 これでかなり圧迫感がなくなりました。

    こういう工夫って、自分では思いつきません。 ただ「周りに音漏れがないように」とか、「スペースをできるだけ広くしたい」とか、 そういうお願いしかできない。それを具体的なプランとして提案してくださるところが、「さすがプロだなぁ~」と思いました。
  • グランドピアノを入れるためのアイデア
    グランドピアノを入れるためのアイデア
    -グランドピアノの搬入は、どんなところが難しかったですか?

    奥行きが長いピアノですから、どこから入れるかでまず悩みました。 工務店と搬入業者と環境スペースと三社が話し合って、知恵をしぼってくれました。きっと面倒だったと思いますが、ほんとによくやってくださって…。

    最初は工務店側から、ピアノを外から入れるためのドアをつけようかという案も出ました。でも、ピアノを入れた後は使い道がない。お金もかかるし、開口部は音漏れの原因にもなるというので、やめました。次に部屋のドアのふちを削ってもよいと工務店さんが言ってくれました。

    結局はぎりぎりでしたがドアから搬入でき、削らずにすんでほっとしました。
    -ピアノの設置の面ではご苦労はありましたか?

    一時はドアにぶつからないように置けるのかと心配しました。
    環境スペースの遠藤さん(営業担当)が、精密な図面を引いて計算してくださいました。 大きなピアノでも、ある角度でならドアの開閉時にぶつからないように設置できるとわかりました。
    細かく図って計算していただいたので、安心して搬入でき、搬入業者さんにも自信をもって角度の指示ができ、とても助かりました。
  • 防音室完成♪
    -防音室ができあがったときの感想は?

    「これでいよいよピアノ教室が開けるんだ!」と実感しました。 物件が見つかるまでは本当に教室ができるようになるのかと不安でしたし、防音工事も最初は誰に相談していいのかわかりませんでした。そして、ピアノの搬入でも、最後の最後まで息が抜けなかったことを思うと、「やっと…」という気持ちでいっぱいです。

    -実際に使ってみられていかがですか?

    音漏れもなくて安心してピアノが弾けます。1階で練習していても、2階のリビングでTVなどつけているとほとんど気にならないので、主人から「最近、ちゃんと練習してるの?」なんてからかわれるほどです。
    夜、主人に外へ出てもらって、音漏れのチェックをしてみましたが、防音壁の部分ではほとんど聞こえませんし、二重サッシの部分でも、無理に聞こうと思えばかすかに聞こえるという程度でした。ご近所に迷惑をかけないことが目的なので、よかったと思います。
  • とっても大きなグランドピアノ
    -大きなグランドピアノですね。これは防音室に入れるのにご苦労されたのではないですか?

    ほんとに大変でした。工事スタッフのご協力でやっと入れることができました。

    -このピアノは何というのですか?

    ボストンのGP218です。コンサートサイズのピアノよりひとつ下のサイズになります。
  • こんなピアノ教室にしてみたい
    -どんなピアノ教室にしていきたいと思いますか?

    今後も演奏活動を続けながら、ピアノ教室をやって行きたいと思います。 私の目標とする先生がいらして、その方がやはり、自らもステージに立ちながら、教えていらっしゃるんです。 「実際に舞台に立った者でないと教えられないことがある。」という先生の言葉に共鳴して、 私もそういう先生を目指しています。

    教室では、ご近所の方を中心に、小さいお子さんから「いつか弾いてみたかった」という 大人の方まで教えていきたい。「一曲だけ弾けるようになりたい」とか「ポップスやヒットソングを弾いてみたい」 という方でも、大歓迎です。必要があれば、その人その人のレベルや指の形に合わせて、弾きやすい譜面を 作り相談しながら仕上げていきます。一緒に音楽を楽しめる教室にしていきたいと思います。
  • 防音室を作る方へのアドバイス
    -菅沼さんの体験から、これから防音室を作る方へのアドバイスがあったらお願いします。

    まず、連絡を取ってみて、いろいろ話のできる相手かどうかを見定めるのが大切だと思います。 最初に話が出来ない相手だったら、最後まで言いたいことも言えないですものね。 こちらのニーズを伝えることも大切ですが、私たちは素人ですからどうしたらいいのかわからない面も出てきます。そういうときに、プロとしての提案をきちんとしてくれる業者を選んだほうがいいですね。
  • 菅沼さや香さんについて
    -菅沼さんのお仕事、家族構成についてお聞かせください。

    はい。仕事はピアノを演奏することです。
    管楽器、弦楽器の人たちと一緒にコンサートに出演することが多いです。
    来年(2008年)からは、自宅でピアノ教室を開く予定です。
    家族は主人と二人です。
  • 環境スペースへの今後の期待
    -環境スペースへの今後の期待をお聞かせください。

    全国には、仕事としてではなくても、楽器を家でやりたいという人がたくさんいると思います。 そんな人たちのためにいろんな形で対応してあげてください。

    また、私のピアノ室も少しずつ手を加えていくつもりです。現状では音が少し響きすぎるので、吸音パネル※1を追加してみたいと思います。 今後も長いお付き合いになるかと思いますので、よろしくお願いいたします。

    (※1)商品名「KSAパネル」 環境スペースのオリジナル。重低音の吸音を目的とした吊下げ式音響調整パネル。 部屋の大きさや目的に応じて残響時間の調整が簡単にできる。 吊下げ式なので自由にパネル同士を移動できる