大学を卒業してからも趣味としてマリンバを演奏したり、アマチュアの指導を行ったりしています。

引っ越す以前のアパートでは、建物自体に防音対策が施されていませんでした。

マリンバの音が発しないよう、マレットに手を加えて練習していました。

「もし自宅を購入するならマリンバが演奏できる部屋をつくろう」と以前より主人と話し合っており、土地が見つかったため、ようやく注文住宅を建てることに至りました。

ハウスメーカーさんに防音工事の希望を伝え、工事を任せられる会社を探したのです。

大学時代の先輩から環境スペースさんをご紹介いただき、問い合わせいたしました。

問い合わせてから早々に現調に来ていただきました。

環境スペースさんは音圧測定と数値化をしてくださる上に、演奏頻度や時間、演奏内容など、要望を親身に整理してくださいます。

個人によって音圧や演奏内容が異なるため、パーソナライズされた空間が必要です。

準備段階から期待に胸を膨らませました。

アパートに設置しているマリンバと、実家に保管しているマリンバの両方を設置するには、相当の広さを確保しなければなりません。

相見積もりは合計で2〜3社に依頼しました。

施工事例が豊富なこと、金額が予想よりも低く収まったこと、担当者の姿勢に信頼感を覚え、依頼を決定しました。

住宅の建築とともに防音工事が同時に進みました。

自身の仕事が多忙なこともあり、工事中の様子を見にいくことができなかったため、担当の小野口さんに任せていました。

定量的なデータを基準に設計し、防音工事を行っているため、安心感があります。

ゴールデンウィーク前には防音工事が完了し、すぐにマリンバを搬入しました。

自身が演奏して、主人に外から聞いてもらうなどして、音漏れがないことを確認しました。

慣れ親しんだ自身の楽器を演奏できるのは、とても幸せなことです。

自宅が閑静な住宅街にあるため、当初は音漏れを懸念し、時間制限を設けた上での演奏が必須と覚悟していました。

しかし防音対策が確実なため、時間に縛られることなく演奏できます。

時間を忘れて没頭できることに喜びました。

現在も確実に遮音できているのは、感覚ではなく事前に数値化して工事を行った賜物だと確信しています。

マリンバ練習にあたり、今まではレンタルスタジオで練習をしていました。

現在は自宅にあるため、ふとした時間で演奏できます。

移動時間や手間から解放され、自身の好きな時間でいつでも演奏できる生活は幸せです。


※取材＆記事作成：川名