私は東京を拠点に、マリンバやヴィブラフォン、木琴、太鼓、ドラム、ピアノなど、幅広い打楽器を専門とし、研鑽を積んで参りました。

数年前、24時間演奏可能かつ打楽器の使用も認められている「完全防音」を謳うマンションに入居しましたが、音漏れによる苦情が発生し、練習に制限がかかってしまいました。

そこで新たにマンションの購入を検討しましたが、戸建て住宅との価格差が小さかったため、戸建ての購入及び防音工事を検討したのです。

戸建ての検討を始めたところ、ちょうど両親の仕事の引退時期と重なったため、二世帯住宅を含めた戸建ての建築を決定しました。

自らが多種多様な楽器を扱うこと、自身の不在時にレンタル運用を行う為、スタジオ運営を兼ねた運用を決めたのです。

2017年頃から、本格的に土地探しを始めました。

施工会社を探すため、土地の目処がついた2020年頃からインターネットで情報収集を始めました。

ダンススタジオや打楽器、ピアノなど、さまざまな用途に対応するためには、十分な防音性能と音響空間の確保が不可欠です。

住宅と隣接している為、打楽器の防音対策について相談すると、渋い表情を見せる施工会社も少なくありませんでした。

施工会社には、合計で5社に相談を行いました。

各社との打ち合わせを進める中で、環境スペースさんとは防音性能について数値レベルでの定量的な議論ができた為、高い信頼性を感じました。

防音性能D75を確保しつつ、予算内での提案をいただけたことから、最終的に環境スペースさんに依頼を決めたのです。

2022年頃に建物の建築工事が始まりました。

建築の初期段階から環境スペースさんに加わっていただき、各部屋の大枠が完成した2023年7月22日より、防音工事が開始。

工事中は何度か見学させていただきましたが、職人の方々の対応も丁寧で、非常に好印象でした。

建築および防音工事の期間中は、工事内容に興味を持ちながらも、本当に確実な防音性能が確保されるのかという不安も多少ありました。

防音性能は工事完了後でなければ確認できないため、信じて見守るしかありません。

そんな中でも、環境スペースさんは私たちの要望に柔軟に対応してくださり、工期通りに工事を完了してくださいました。

スタジオ完成により最も懸念していた近隣からの苦情が無くなったため、安心して演奏や経営を行うことができて非常に満足しています。

室内で思う存分演奏しても、近隣からの苦情の心配が無いことは本当に幸せなことです。

自分の練習環境とスタジオ運営のための空間がついに整った！と感動しました。

アフターフォローも行き届いており、完成から1年半が経った今でも、安心して快適に利用しています。

知人にスタジオを使っていただくと、第一声として「室内の響きが良い」と感想をいただくことが多いです。
各部屋には、演奏する楽器に応じた音響設計が施されており、多くの方にご満足いただいています。

また、天井高を4メートル確保しているため、開放感のある空間であることにも皆さん驚かれます。
私自身も個人練習や複数人でのアンサンブルに日常的に活用しており、いつでも十分な練習ができるこの環境を大変重宝しています。

※取材＆記事作成：川名