株式会社武蔵野様

  • 株式会社武蔵野様
  • 施工種別:  騒音対策
  • 建物タイプ: 工場
  • 地域:    東京都
  • 株式会社武蔵野は、びん、缶の回収、選別の作業を行っている廃棄物再生業者。
    東京都内の同社びん選別作業所は、外部からの指摘をきっかけに環境スペースに防音工事を依頼した。
    同社専務 北田等氏に詳しく伺った。
  • Q1:防音工事を決定した理由
    ―防音工事は利益を出すための工事ではないのに、銀行からの借り入れを起こしてまで防音工事を行われたわけですが、採算は合うのでしょうか。

    ここ数年、周りがどんどんマンションになっていく中、いずれ環境問題が深刻化していくだろうと予測はしていました。しかし移転しようにも、東京都内ではもう住宅のないところはありませんし、あったとしても移転にかかる費用は莫大になります。借り入れを起こしてもここで防音工事をするのが得策だと考えました。

    また、今回の工事は会社としての差別化にもつながるのではと思ったこともあります。
    今後はリサイクル業者は何らかの防音対策は必須になってくると思っていますが、実際はまだ同業者で防音対応をしているところはほとんどありません。
  • Q2:環境スペースに近隣騒音対策の工場防音工事を依頼
    環境スペースに近隣騒音対策の工場防音工事を依頼
    ―環境スペースに依頼した工事の内容を教えてください。

    2008年1月、環境スペースに、東京営業所の防音工事を依頼しました。
    環境スペースに近隣騒音対策の工場防音工事を依頼
    防音工事を施したのは、倉庫2階の作業場部分です。
    壁および天井を防音壁にし、窓、玄関を二重にするなどの防音施工をしてもらいました。
    これにより、工場から外に漏れる音を大幅に防ぐことに成功しています。
  • Q3:武蔵野の業態について
    ―武蔵野の業務について教えてください。

    武蔵野は、「びん」「缶」の廃棄物再生事業者です。
    事業所はここ東京営業所のほか、埼玉 県戸田市に2カ所あります。

    東京営業所はびん専門の分別作業所です。ごみ集積所から回収を行い、色別 に選別を行い、廃棄するもの、再生できるものに分別しています。従業員は30名で、うち20名は資源ゴミ集積所を回る回収員(ドライバー)です。設立は昭和30年、年商は3億円です。
  • Q4:びんの選別作業による騒音とは
    びんの選別作業による騒音とは
    ―今回、防音工事を行うことになった経緯を教えてください。

    2007年12月、「びんの音が響く」という注意を受けました。

    ―東京営業所の周辺は住宅が多いのですか。

    はい、現在はほとんどが住宅です。武蔵野の東京営業所は、1996年に建てました。建てた当時は、このあたりは町工場が多かったのですが、最近はそれがどんどんマンションに代わり、今現在は倉庫のまわりは三方をマンションに囲まれています。

    ―びんの回収、選別はどのような騒音が出る作業なのでしょうか。

    東京営業所は2階建てで、1階は回収してきたびんを集積、フォークリフトを使って専用エレベーターで2階に運ぶ作業をしています。これはさほど騒音が出る作業ではありません。

    騒音が出るのは2階の作業場で行うびんの選別作業です。回収びんをベルトコンベアに乗せ、常時3名の作業員がびんの色を選別 してそれぞれ鉄製のボックスに入れていくのですが、この際、びんとびんとが当たる「かしゃーん」という高い音が出ます。3名が両手で次々と箱に放り込む形 で処理していきますので、この高音が間断なく出ることになります。朝8時から夕方5時まで、昼休みを除いてこの作業が続けられます。

    外を歩くと、2階の窓から「かしゃーん、かしゃーん」という音が常に響いている状態でした。でも意外に思われるかもしれませんが、これまで何か言われたことは一度もありませんでした。ですから今回は、、直ちに対策をしなければならないと思いました。
  • Q5:指摘を受け、すぐに防音工事業者を検索
    指摘を受け、すぐに防音工事業者を検索
    ―指摘を受け、対策しようと思った。まずどうされましたか。

    防音工事をしてくれるところはないかとすぐにインターネット検索を行いました。「防音工事」というキーワードを入れ、検索結果の上のほうにあったサイトを見 ていくと、環境スペースのサイトがありました。個人向けの印象が強いサイトが多い中で、環境スペースのサイトには「工場騒音対策」と書かれていて、これは 私が探しているものだと思ったのでメールで問い合わせをしました。暮れも押し迫った12月26日のことです。

    年内には、何らかの手を打っておきたいと思いましたが、しかし、年末なのでどの会社も対応してくれるのは難しいだろうと思っていました。
    指摘を受け、すぐに防音工事業者を検索
    ―そしてどうなりましたか。

    環境スペースからすぐに電話があり、その翌日には現況確認と測定行ってもらいました。スピーディな対応には驚きました。

    年明け早々には、環境スペースが設計図面を作ってきてくれて、ここの部分にはこういう防音工事でこういう対策をしましょうという提案を受けました。同時に見積もりも出してもらいました。

    対応が早く、プランも納得できたので、2008年1月、環境スペースに防音工事を依頼しました。
  • Q6:工事費用を銀行借り入れ
    ―防音工事費用はどれぐらいでしたか。

    900万円強です。行政から環境対策の工事に関しては金利補助がありましたので、それを利用し、0.7%の金利で銀行から資金を借りることができました。
  • Q7:工事が進むにつれ防音効果を実感
    工事が進むにつれ防音効果を実感
    ―防音工事はどのように進んでいきましたか。

    1月末から2月まで3週にわたり土日月、計9日間の工事でした。土曜の工事は午後からでしたが、午前中の作業がずれこんでしまうこともありましたので、職人さんには待ってもらうことが多く大変だったと思います。

    ―本当に予定通りの防音性能が出るかどうか、不安ではありませんでしたか。

    いいえ、不安はありませんでした。環境スペースからは、最初に防音工事の内容について詳しい説明があり、使用する材料でどのような効果が見込めるかなどを聞いていました。また、1週目2週目と工事が進むうちに、まだ完成前なのに明らかに外に漏れる音が減ってきていました。
  • Q8:職場環境改善のため室内防音対策も
    ―ところで、今回の防音工事は、外部への防音対策だけでなく室内防音の対策も行ったと伺っています。

    はい。職場環境改善のための室内防音対策は環境スペースからの提案でした。

    作業場内の騒音は相当なものです。作業員は連続して作業すると難聴になる恐れがあるために交代制にし、「イヤーマフ」と呼ばれる、話声だけを通 し騒音をカットする特殊なヘッドホンを全員に配るなどの対策を行っています。しかし環境スペースの話では、びんの当たる高音は、これまでの普通 の壁だと反射してしまうので、音がさらに増幅されていた状態だったということです。

    そこで、壁と天井を厚さ50ミリの吸音材の防音材を使えば高い音を吸収するので、反響がなくなり室内騒音が緩和されるということでした。この吸音材は通 常の防音材より高いのですが、これまで使っていた壁のボードを破棄せずに生かすことができたということで、余った予算を吸音材の費用に充ててくれました。
    とてもよい提案でした。

    ―吸音材を使ったことにより、室内騒音は改善されましたか。

    はい。工事後、作業員は口々に「音がだいぶ違うね」と言っています。
  • Q9:工事終了後の意外な効果
    工事終了後の意外な効果
    ―防音工事終了して、効果はいかがでしたか。

    工事終了後は、環境スペースに測定をしてもらいました。工場外の交差点の角で計測した結果 によると、工事前は60デシベルだったところ、49デシベルにまで下がっていました。これは、区の定める環境基準よりも低く、周りを走る車の方がうるさいという結果 です。遮音性能で言えば、工事前D-15だった値が、工事後D-25にまで向上しました。
    工事終了後の意外な効果
    体感としても明らかに違います。作業中に外に立って音を聞いてみましたが、以前よりもぐんと音が小さくなくなりました。さらに、防音工事には予想していなかった意外な効果 もありました。

    ―意外な効果とは。

    工事後は天井も壁も真っ白になり、部屋がきれいになりました。不思議なもので、きれいになると、作業員も仕事場をきれいに使ってくれるようになりました。
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