soundAdmin | 防音室・防音工事は環境スペースにお任せ|サウンドゾーン - Part 10

突然ですが、「残響時間」ってご存知ですか?

音響、建築などに詳しい方であれば、今更ご説明の必要もありませんが、そうでない方にとっては「何となくイメージできるけど、詳しい定義までは・・・?」

といった感じではないでしょうか。

例えば防音工事を行なうにしても、ただ音を止めるだけで良い場合と防音室の中で鳴らす音の響きにも気を配らなければならない場合があります。

後者の場合は、周波数特性や吸音率、残響時間など緻密な「音響設計」が必要になってきます。

本日は、この中の「残響時間」について、身近な部屋を例にとってご説明したいと思います♪

そもそも「残響」って?

お風呂の中で歌うと、声が響いて上手くなったように聞こえますよね。

自分の声が、発声を止めた後も壁や天井に反射を繰り返して響きあう、これが「残響」です。

反面、服がたっぷり詰まったクローゼットの中では、声がくぐもって全く響きませんよね。

まずは、こんなイメージを持っていただければ良いと思います。

「残響時間」の定義

「音が聞こえなくなるまでの時間のことだよね」と思った方。

惜しい。50点!

考え方は正解ですが、『聞こえなくなるまで』とはいったい?

聴力の良い人もいれば、そうでない人もいる。

もっと客観的な基準が欲しいところですよね。

ということで、音圧レベル「dB(デシベル)」を活用するのです。

残響時間とは、特定の音場における残響の具合を示す指標の一つであり、音源が発音を止めてから、残響音が60dB減衰するまでの時間をいう。(Wikipediaより)

なるほど。

具体的に数値を当てはめてみましょう。

ここに、ピアノを演奏する部屋があります。

そしてピアノの音を100dBとします。

100-60=40ですから、ピアノの音を止めてから40dBになるまでに1.3秒かかったとしたら・・・

この部屋の「残響時間」は1.3秒、ということになります。

40dBってどのくらいの大きさかと言うと、ささやき声、小雨の降る音、換気扇の音、などが挙げられています。

意外と聞こえる音量なんですよね。

「60dB減衰するまでの時間」・・・?

あれ? じゃあ、もしピアノの音が60dB以下だったらどうやって計測するの?と思った方。

細かい説明は省略しますが、実は100dBが40dBになる時も、60dBが0dBになる時も、減るエネルギーの量はどちらも同じです。

※「0dB」って何?と思った方はこちらもご参照ください

●「完全防音」はありえない?~防音室の『聴こえない』のメカニズム

●世界で一番静かな場所~「無響室」ってどんなところ?

なので、計測する時は60dBより大きな音を発生させて計測すれば良いだけのことなのでした。

場所によって様々!最適残響時間を解説

残響について、なんとなくわかっていただけたと思います。

では、その部屋の用途によって、好ましい残響時間が違うということも大体予測できますよね。

これは残響時間の目安を表した代表的な表です。

録音・放送スタジオは、余計な反響音はいらないので残響時間は短めです。

オーディオルームは、人によって好みはありますが、音が響きすぎると、オーディオ機器本来の音質に影響するといったことから、比較的短めな残響時間に設定されます。

いわゆる、劇場・ホールでもジャンルによって残響時間が大きく違います。

豊かな響きが要求されるのが、クラシック音楽専用のコンサートホール

国内最高峰と謳われるサントリーホールの残響時間は、2.1秒(満席時)です。

その他、

  • ・オーチャードホール:1.9秒
  • ・すみだトリフォニーホール:2.0秒
  • ・ミューザ川崎シンフォニーホール:2.0秒
  • ・横浜みなとみらい大ホール:2.1秒

NHK交響楽団の本拠地、NHKホールは1.6秒とやや短めな残響時間なので、3階席など上階では音があまり響いてこないのですが、その分ひとつひとつの音の解像度が良いので、録音にはとても向いているホールです。

一方、オペラミュージカルなどの公演では、歌詞やせりふが明瞭に聞き取れなくてはいけないので、残響は少し短めになります。

  • ・新国立劇場:1.4~1.6秒
  • ・神奈川県民ホール(本館):1.3秒
  • ・日生劇場:1.3秒(※空席時)

演劇がメインの劇場では、更に短い残響時間です。

  • ・神奈川芸術劇場(KAAT):1.0秒
  • ・大阪 新歌舞伎座:0.8秒

このように、用途に応じて、どのように音を響かせたらよいかを綿密に設計していくことが重要になります。

ただ防音するだけではだめなんですね。

ありがたいことに、環境スペースでは毎日様々なお客様からのお問合せをいただいております。

ピアノ室やドラム室のほかにもライブハウス、リハーサルスタジオ、音楽ホールなど、音響設計が必要なお部屋がとても多いのです。

お客様のご要望を伺いながら、最適な音空間をご提案していくことが私たちに求められている仕事だと思っています。

どうぞお気軽にご相談ください。

先日、弊社も参加していた展示会場で、不思議なテーブルを目にしました。

それは、ガラスの天板の下に敷き詰められた砂の上を自動で動く鉄球が、まるで枯山水のような模様を描き出すというもの。(「枯山水 テーブル」で検索すると多くの動画を視聴できます)

ふたつのモーターと磁力を使って、鉄球の軌跡を制御しているのだそうですが、それはそれは見事なアートで、ずーっと眺めていられる!と、思わず仕事を忘れてしまいそうになりました。

枯山水と言えば、白砂や小石を水面に見立てるように敷き、そこに石を組んで風景を表現した、日本庭園の代表的な様式のひとつですよね。

また、おなじみの「鹿威し(ししおどし)」などが設置されていたりすると、より一層風流さが増しますね。

鹿威し(ししおどし)」は、もともと猪や鹿などの、農業に害を与える動物を追い払うために造られていた装置なのですが、その「コーン」という音は、人にとってはむしろ心地よく感じられることから音を楽しみ、愛でるものとして日本庭園の装飾として設置されることが多くなったそうです。

同じように、最初は実用的な装置・設備だったものが、後に詫び寂びの風雅な趣向に転じていった「水琴窟(すいきんくつ)」というものをご存じでしょうか。

本日はこの「水琴窟」の魅力についてご紹介したいと思います。

まずは、水琴窟がどのようなものか、絵を見ていただきましょう。

断面図だと思ってください。

甕(かめ)が逆さ向きで地中に埋められており、上部には小さな穴が開いています。

右上にあるのは手水鉢で、手を洗った水などをここに流し捨てるのですが、この染み込んだ水が水滴となって、空洞の甕の中にしたたり落ちる時、甕の中で音が反響し、まるで琴のような音色に聴こえるのです。

ご覧いただいて分かるように、元々は手水鉢廻りの排水設備(洞水門『どうすいもん』)として発明されたものでした。

当時、雪隠(=トイレ)は家屋の外にありましたから、用を足したあとは縁先の手水鉢で手を清めていたのですが、こういった縁先は往々にして茶室の側であることが多く、水をただ捨てるだけでは見栄えも良くない、といった美意識から、江戸時代初期に、茶人で作庭家でもあった小堀遠州によって発明されました。

ある時、甕の中から音が聴こえていることに気付き、その音を楽しむという粋な趣向に発展していったと言われています。

音をより美しく響かせるために、甕の大きさ、形状、厚みや穴の口径の違いなど様々な努力と工夫がなされ、いつしか水琴窟は、日本庭園における造園技術の最高峰のひとつとまで謳われるようになりました。

「目立たない所に贅を凝らす」ことを自慢しあっていた江戸の豪商たちにとって、水琴窟は格好の対象であり、庭師たちの腕の見せ所でもあったようです。

そんな水琴窟ですが、都内でも気軽に見られるところがあるというので、散歩がてら出かけてきました

これが水琴窟です。

手前に伸びている竹に耳を近づけると、地中の水音を聴くことができます。

オルゴールのような、透明感のある澄んだ音が大変美しく、凛として、かつ繊細で、癒しに満ち溢れた音が、甕の中で見事に反響していました。

環境スペースらしいうんちくを。

反響して聴こえているこの音は「ヘルムホルツ共鳴」という原理によるものです。

子どもの頃、ビールの空き瓶の口に息を吹き込み、「ボー」という音を鳴らして遊んだりしませんでしたか?

瓶の中で、特定の周波数の音が増幅されて共鳴が起こる、あの原理が「ヘルムホルツ共鳴」です。

同じことが水琴窟でも起こっています。

流れ落ちた水が水滴となって、底に溜まった水面に落ちたとき、その水音が「ヘルムホルツ共鳴」によって増幅されて美しく、反響のある音として外に聴こえるのです。

しゃがんで手を洗ったあと、しばらくしてから聴こえてくる水音。

もし慌てて立ち去っていたら、誰もこの美しい水音に気づくことはできませんでした。

忙しい現代だからこそ、たまにはゆったりした気持ちで、自然界の豊かな音を楽しむ余裕を持っていたいものですね。

つい先日の話です。

ちょっとした調べものをするために、図書館に出かけました。

日曜の早い時間、人もまばらでとても静か。

これなら集中できそう!と、先ほど借りた本を開いてみたものの、何だか静かすぎて落ち着かない。

結局、図書館よりも近くのカフェの方が集中できた、なんてことがありました。

これ、結構「あるある」なのではないでしょうか。

静かすぎる場所はかえって落ち着かない

リモートワークなどもすっかり浸透して、オフィス以外で仕事をすることも当たり前になってきていますね。

そんな時、つい「静かな場所なら集中できる」と思いがちですが、あまりに静かすぎると神経が過敏になってしまい、かえって集中できなくなってしまいます。

ちなみに、図書館などの静かな場所の音のレベルは40dB程度です。

静かなオフィスは50dB程度、カフェは60dB程度と思ってください。

あまりに静かすぎると、時計の音やキーボードをタイプする音、そのうち、服のこすれる音までもが気になってしまいます。

適度な雑音がある方が、集中力を阻害する余計な音がシャットアウトされるのです。

その理想的な雑音が「ホワイトノイズ」と言われるもので、人の耳に聴こえる可聴域の全ての周波数を均等な強度に設定したノイズです。

地上アナログテレビの、放送終了後の砂嵐。あの音がホワイトノイズです。

元々高い集中力のある人は、こういった雑音が逆効果になる場合もありますが、多くの人はこの「ホワイトノイズ」で集中力が高まる効果を得られます。

カフェに流れる音楽や会話、カップの音などは環境とうまく調和して、ホワイトノイズに近くなります。

カフェで仕事がはかどるのには、こういった理由があるのです。

なら、オフィスでも良いのでは?

それなら、わざわざカフェじゃなくても、オフィスでも良さそうですよね。

静かさも同じくらいだし、適度に雑音もあるし。

でも実は、カフェとオフィスとでは雑音の種類が違うんです。

カフェで雑音を立てている人は自分の知らない人なのに対し、オフィスでは、ほとんどが自分の知っている人。

人間の脳は自動的に、知人の出す音の方を優先度の高い情報として処理してしまうので、より「耳に入ってくる」こととなり、集中力を低下させる要因となるのです。

カクテルパーティー効果 ※Wikipediaで見る※ 」という言葉を聞いたことのある方もいらっしゃるでしょう。

五感で受ける情報の全てを均等に脳が処理していたら、情報過多で大変なことになりますよね。

自分に必要な情報かどうかを脳が勝手に判断して、不要な情報が認識されないようなしくみになっているのです。

カフェで聞こえる雑音は、脳に「いらないよー」と判断されるため、会話の内容までが耳に入ってくることもない、「適度な雑音」となるのです。

防音工事への応用

こういったことから、生活の中にも少しは雑音があった方が良さそうだな、と何となく感じていただけたのではないでしょうか。

実際、極端に部屋を静かにしてしまうと、今まで意識していなかったような音が気になってしまいます。

時計の音や電化製品の音なども挙げられます。

ほかにも、「シーン」という耳鳴りのような音を感じたことのある方もいらっしゃるのでは?

あの音の正体は「耳音響放射(じおんきょうほうしゃ)」というもので、決して「気のせい」でも病気でもありません。

静かな場所で脳から聞こえる単調な高音で「生理的耳鳴り」とも呼ばれています。

普段は脳が外部の音を優先的に処理しているので聞こえにくいのですが、無響室※詳しくはこちらや大湿原、就寝前の静かな部屋にいると聞こえやすくなるのです。(Wikipediaより)

環境スペースにも時々、このようなお問い合わせをいただくことがあります。

夜、周りの雑音が気になって眠れないので、外の音が一切聞こえないようにしてほしい。

もちろん、ご希望通りに防音しようと思えばできなくはないのですが・・・

録音スタジオや聴覚検査室などでない限りは、こういった科学的な理由から「静かすぎる場所はかえって落ち着かない」ことをご説明して、適度に雑音が残る状態になるようにご提案させていただくケースもあります。

少し前の話なのですが、10月10日(木)から13日(日)まで、中国上海で世界最大規模の楽器の展示会が行なわれていたのをご存じでしょうか。

Music China 2019ニュースサイトに飛びます

世界30か国以上から2,400社を超える会社が出展し、来場者数も12万人を超えるという規模のイベントです。

管楽器や弦楽器、中国の伝統楽器などはもちろんなのですが、今年は比較的「電子楽器」のメーカーが目立っていた、という記事をちらほら見かけました。

中でも「電子ドラム」市場に注目製品がたくさん出展されていたとのことです。

ということで、本日は環境スペースにもしばしば防音工事のお問い合わせをいただく「電子ドラム」に着目してみました。

電子ドラムの歴史

①1970年代後半

たぶんまだ「シンセ・ドラム」なんて呼ばれていた頃だと記憶しています。

アメリカ ポラード社製のシン・ドラム(SYN-DRUMS)。

独特の「ピョ~ン」という電子音が特徴で、YMOの「ライディーン」、ピンクレディーの「サウスポー」、Dr.スランプ アラレちゃんのテーマ曲などで使われていました。

すぐ浮かんだ方、たぶん私と同世代です(笑)

②1980年代前半

日本の音楽シーンでも、エレクトリック・ミュージックが大流行します。

斬新なデザインで一世を風靡したのが、イギリス シモンズ社の六角形のパッドのドラムセット。

C-C-Bの「Romanticが止まらない」を覚えている方も多いでしょう。

他にも、杏里の「キャッツ・アイ」などにも使われていましたね。

海外でもキング・クリムゾンやスライ&ロビーなど。

見た目のインパクトもあって、ライブに取り入れるミュージシャンも多かったようです。

③1980年代中期以降、国内メーカーの参入が相次ぎます。

PEARL、TAMA、Roland、YAMAHAなどなど・・・

しかし、80年代後半になると、音楽シーンは一転バンドブーム。

「生ドラム」の需要に押されて、各社次々と撤退してしまいます。

④1990年代以降

シンセ風のサウンドから、より生音に近づけるため、また、家庭での練習用として普及させるため、メーカーは開発に力を入れるようになります。

2大勢力と言われているのは、YAMAHAとRoland。

2000年代に入ると、Alesis社やATV社なども加わって、低価格化と高機能化の両極に向かって勢いが加速していきました。

電子ドラムは本当に静かなのか?

このように、各社の開発努力の甲斐もあって、自宅に生ドラムが置けず練習できない、という悩めるドラマー達は「電子ドラムで練習する」という選択肢を手に入れました。

なぜなら電子ドラムは、パッドを叩いた時の振動を電気信号に変える楽器のため、アンプやヘッドホンからも音を出すことができ、生ドラムのような大音量を気にせずに練習ができるようになったからです。

では。

電子ドラムなら、防音対策をしなくても大丈夫なのでしょうか?

残念ながら、結論はやはり「NO」。

お隣とよほど離れた一軒家でもない限り、防音対策はした方がよさそうです。

確かに、「ドラムの音」はある程度コントロールできます。

パッドを叩く「打撃音」も、今はメッシュのように音の静かな材質のものも出てきています。

ですが致命的なのは「振動」です。

過去のブログでも何度かお話ししている「固体伝搬音」に該当します。

バスドラのペダルを踏んだ時の衝撃振動は相当なものです。

また、スティックで叩いた時の振動がスタンドを伝わって、床に響いてしまいます。

床に響いた振動は、建物の躯体を伝わって、下の階や隣の部屋、上の階などへ届いてしまうのです。

そして厄介なことにこの「固体伝搬音」は「空気伝搬音」と比べて、距離が離れると小さくなる現象(=減衰)が起こりにくいので、遠くまでよく聞こえてしまうのです。

自宅だからと言って控えめに叩いていたのでは全く練習になりませんよね。

なので、たとえ電子ドラムであっても生ドラムと同じように、振動に対する対策は必要不可欠なのです。

様々なメーカーから振動を抑えるパーツが発売されています。

また、マットを何重にも重ねてみたり、バランスディスクなどを使って防振装置を自作したりする方も多いようですね。

アイデアも凄くて驚きます。

ですが、大丈夫だと思っていたけれどクレームになってしまった、という声をしばしば聞くのも事実です。

安心して演奏したいと思ったら防音室を検討してみてはいかがでしょうか。

※ドラム室の防音工事を詳しくご覧になりたい方はこちら。

愛情を持って楽器を大切に扱っていれば、そう簡単には壊れません。

また、演奏者にとって楽器は体の一部ですから、手放したりする機会も少ないでしょう。

ですが、様々な要因で、楽器を「使わなくなる」場面に遭遇することがあります。

例えば「買い替え」。

演奏スキルが上がったため買い替え

初めて楽器を演奏しようとした時、最初は続けられるかもわからないし、まずは手頃なモデルを買って試してみる方が多いのではないでしょうか。

それがしばらく練習するうちに続ける意思が固まり、楽器をグレードアップさせたいと思って買い替えるケースです。

一般的に初心者向けの楽器は、誰が演奏しても、ある程度の音が鳴らせる作りになっています。

しかし演奏スキルが上がるにつれ、こんな音を出したい、こんなタッチで演奏したい、など理想の音や演奏スタイルなどが明確になっていきます。

多くの方は、明確になったタイミングで楽器を買い替えることが多いようです

体の成長に合わせて買い替え

バイオリンなどは、子ども用に小さいサイズのものが用意されています。

大人用のフルサイズは「4/4サイズ」と表しますが、子ども用は一番小さいものから1/16、1/10、1/8、1/4、1/2、3/4、と大きくなっていきます。(このため、「分数バイオリン」とも呼ばれている)

フルサイズは概ね身長145cm以上が対象とされていますが、最小の1/16では105cm以下、だいたい3~4歳が目安です。

そのため、体の成長に合わせて(厳密には「身長」ではなく「腕の長さ」に合わせて)楽器のサイズを変えていくことが必要になります。

演奏する楽器の種類が変わったため買い替え

住環境が変わったため、電子ピアノからアコースティックピアノへ買い替えた。

部活動で、トランペットからホルンへパート変更した。(余談ですが、中学の時、フルートからチューバに変わった先輩がいました。)

元々ギターを弾いていたが、バンド編成上の問題でベースを担当することになった。

趣味の音楽活動のシーンだけでなく、音楽学校へ進学していても全く違う専攻へ「転科」する方もいらっしゃいます。

元の楽器を手元に残したまま新しい楽器を買う方も多いですが、中には、いさぎよく手放す!という方もいらっしゃいます。

他にも、高齢になって体力的に演奏が厳しくなった、充分に演奏を楽しんだ後、楽器演奏以外の趣味や仕事を見つけた方もいらっしゃるようです。

「手放し方」に悩んだら、ふるさと納税がオススメ

このように楽器を「使わなく」なった時、みなさんならどうしますか?

本音は手元に残しておきたいけれど、保管スペースもないし・・・。

最初の楽器も、実はけっこう高額だったからもったいなくて・・・。

使わないのなら、誰かに使ってもらったほうがきっと楽器も幸せだよね・・・。

「買い替え」の場合は、下取りしてもらうケースが多いでしょうね。

そのほかにも、中古楽器として買い取ってもらう

親戚や知り合いに譲ってあげる>慈善団体などへ寄付するなど。

誰かに使ってもらう方法は様々ありますが、実は、楽器寄付で「ふるさと納税」ができるのをご存じでしょうか。

過剰な返礼品問題がクローズアップされ、今年の6月からは規制がかかるようにまでなってしまい、多少ネガティブなイメージがついてしまった感のある「ふるさと納税」ですが、自治体や民間のアイデアで昨年生まれた、不要楽器寄付による納税制度が注目されています。

三重県いなべ市が2018年10月に開始した取り組みで、2019年10月現在、

北海道東神楽町・宮城県富谷市・埼玉県北本市・愛知県日進市・長崎県松浦市が参加しています。

寄付した楽器は、査定事業者により換金価値を決められ、その金額をもって寄付した自治体へのふるさと納税となるシステムです。

寄付後は現金と同じように、税額控除の証明がもらえます。

※「楽器寄付ふるさと納税」のページ

このサイトには、楽器を寄付してもらった学校からの感謝の声も掲載されており、本当に嬉しそうな生徒さんの様子を見ることができます。

集している楽器もかなりの種類があるようですし、募集楽器でなくても受け付けもあるようです。

もし、眠っている楽器をお持ちであれば、必要な方に届き、有効活用してもらう方法の一つとして、こんな制度も活用してみてはいかがでしょうか。

台風19号の影響により、被災された地域の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

先日、ランニングが趣味の友人から、「いい物買ったんだ♪」というメールが届きました。

きっと、新しいランニングシューズか、最新のトレーニンググッズか何かだと思っていたのですが、見せてもらったものは「骨伝導イヤホン」でした。

ここ数年話題になっているのは知っていましたが、実際に使っている人が周りにいなかった為、実物を見るのは初めてでした。

そもそも、骨伝導イヤホンってどんな商品なのか、簡単にご説明しますね。

通常のイヤホンのように鼓膜へ音を伝えるのでなく、頭蓋骨などに振動を与えることで音が聞こえるしくみを利用したイヤホンです。

音の伝わる経路を簡単に整理すると、このようになります。

通常のイヤホン:イヤホン⇒空気⇒鼓膜⇒蝸牛(かぎゅう)⇒聴覚神経

骨伝導イヤホン:イヤホン⇒頭蓋骨⇒蝸牛(かぎゅう)⇒聴覚神経

※出典:コトバンク

偉大な音楽家、ベートーヴェンにまつわる有名な話がありますよね。

難聴になってからは、口にくわえたタクトをピアノに接触させて、歯を通して振動(音)を感じていたと言われていますが、まさにこの原理です。

せっかくなので、試しに装着させてもらいました♪

こめかみの付近に振動部を当てて固定します。

最初は少し違和感がありましたが、すぐに慣れました。

頭にフィットするので、少々動いてもずれそうにありません。

そして、全く耳を塞がないので解放感があります。

これならランニングしていても周囲の音がはっきり聞こえるので、車や自転車が近づいてきてもわかります。

抜群の安心感です。

自然の音も聞こえるし会話もできるので、散歩や街ブラ、軽く山を散策するような時のお供にしてもいいかもしれませんね。

音質は、通常のイヤホンに比べてどうしても劣るのは、構造上仕方がないのかもしれません。

でも、BGMとして音楽を楽しむ目的であれば全く気にならない音質でした。

デメリットがあるとすれば、多少音漏れがするところ。

実際、頭から外して音量を上げても、うっすらと聴こえてはいますが、同じボリュームで装着すると、少し音漏れが気になるような気がしました。

あれ?振動を伝えるイヤホンなのに音漏れするの?と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。

これは、次のようなことが原因です。

イヤホンからの音(振動)は、まず頭蓋骨をスピーカーと同じ原理で振動させます。

先ほどの経路のおさらいです。

骨伝導イヤホン:イヤホン⇒頭蓋骨⇒蝸牛(かぎゅう)⇒聴覚神経

実はこの時、頭蓋骨から蝸牛に伝わるのと同時に体の外に放射される音もあり、これが周囲に聴こえてしまうのだそうです。

どこかで聞いたことのある話・・・。

固体伝搬音」だ!

※固体伝搬音・・・建物の躯体(床や壁・天井)に入射した音が、物体内を伝わって隣の部屋などに放射する音のこと

固体を伝わる音は、空気中を伝わる音に比べて減衰しにくい(=小さくなりにくい)性質を持っています。

また、条件によっては音が増幅してしまう場合もあります。

骨伝導イヤホンからの音漏れは、固体伝搬音と同じ原理で起こっていたのですね。

とは言え、BGM的に楽しむ程度の音量であれば、よっぽど静かな場所でない限り、周囲の音にもまぎれてほとんど音漏れは気にならないレベルでしたので、ご安心ください。

そういえば、10日ほど前の新聞に、こんな記事があったのを思い出しました。

“聴く”ことあきらめないで つのだ☆ひろさん「耳の不自由な人に音楽を」 2019年10月7日東京新聞

「メリー・ジェーン」でおなじみの つのだ☆ひろさんが取り組んでいる、聴覚障害をもつ方や耳の遠いお年寄りの方に、骨伝導ヘッドホンを使って音楽の素晴らしさを伝えたいという活動が紹介されています。

「運命」を受け止め、乗り越えたベートーヴェンの知恵が、現代の世でも人々に音楽を伝え、力を与えてくれていると思うと、何だか感慨深いものがありますね。

防音したいんだけど、どの程度音を止めたらいいのかわからない。

D値とか紹介されているけれど、私の家でその値は適切なの?

色々なサイトやカタログを見ても迷ってしまうこと、ありますよね。

今回は、防音室遮音性能値の決め方を住宅の周辺環境の要因に着目してご紹介します。

まずはおさらいです。

※防音室の性能にまつわる数値の話(超初級編)

遮音性能値(D値) = 音源の音の大きさ - 漏れる音の大きさ

式を入れ替えて、音源の音の大きさ - 遮音性能値(D値) = 漏れる音の大きさ

とも読めますね。

例えばピアノ室の場合、ピアノの音圧レベルを、仮に90dB(デシベル)としましょう。

D-40の防音室を作った時、外に漏れる音の大きさは、90-40=50(dB)となります。

この50dBとはどのくらいの聞こえ方なのか、次の表をご覧ください。

120db
・飛行機のエンジンの近く
110db
・自動車の警笛(前方2m)
100db
・電車が通る時のガード下
90db
・大声による独唱 ・騒々しい工場の中
80db
・地下鉄の車内
70db
・電話のベル ・騒々しい事務所の中や街頭
60db
・静かな自動車 ・普通の会話
50db
・静かな事務所
40db
・図書館 ・昼の静かな住宅地
30db
・深夜の郊外 ・ささやき声
20db
・木の葉の触合い ・置時計の秒針(前方1m)

db(デシベル)と聞こえ方の目安

50dBの目安:「静かな事務所」とありますね。

事務所ですので、話し声やパソコンの操作音、エアコンの音や歩行音なども聞こえる部屋を想像してください。

静かではありますが、意外と音は発生しているものですね。

ピアノであれば、曲がはっきりわかるレベルです。

ではもう少し性能を上げて、D-50の防音室を作ったとしましょう。

漏れる音は40dB。

40dBの目安:「図書館」「静かな住宅地の昼」

あら、だいぶ静かになったイメージですね。

でもまだピアノの音は小さく聞こえます。

更に性能値を上げて、D-60の防音室を作った場合。

漏れる音は30dBまで下がります。

30dBの目安:「郊外の深夜」「ささやき声」

これは相当静かですね。

ピアノの音もほとんど聞こえないレベルになります。

では、「うちはご近所もピアノ弾いてるし、50dBくらいなら聞こえてても大丈夫よね?」というような場合。

遮音性能値を、自己判断でD-40に設定してしまって良いものなのでしょうか?

実は注意が必要です。

外に漏れる音については、「このくらいの音までは出しても良いですよ」という基準が、各都道府県の条例などによって細かく定められているのです。

環境スペースの事務所がある東京都渋谷区の基準を、ちょっとご紹介しますね。

4つの地域区分ごとに、1日を4つの時間帯に分けて出してもいい音(生活騒音)の大きさが決められています。

例えば、第1種区域に分類される地域(この場合では2階建て程度の住宅と、小さな店舗兼用住宅、小規模店舗や幼稚園・学校、図書館、老人ホームなどに用途制限されている地域が該当)は一番厳しく、19時から翌朝8時までは40dBを超える生活騒音が規制されています。

つまり、あまりないとは思いますが、仮に自分やご近所様がOKであったとしても、19時以降に50dBの生活騒音は出してはいけない決まりになっているのです。

一番規制の緩い第4種区域は、渋谷の駅前周辺が指定されています。

この区域であっても、さすがに深夜は55dB。

静かな事務所並みに生活騒音を抑えるように規制がかけられていることがわかります。

では、この規制基準を守ってさえいればOKなのでしょうか?

先ほどの第1種区域を例にとってみましょう。

深夜もピアノを弾くと想定し、ピアノの音圧レベル 90dB - 規制値 40dB = 50dB

遮音性能値がD-50 であれば問題なさそうですが・・・?

もし仮に、あなたがご近所クレームの対策として防音室が必要になったのであれば、充分に注意が必要です。

クレームがあった場合、周辺の方は、漏れる音に対して相当敏感になっていますよね。

ですから、規制基準だけで遮音性能値を設定してしまうと、たとえ法律上はOKでも、「まだ聞こえている、うるさい」とトラブルに発展してしまうこともあるのです。

それなのでクレーム対策の場合は、通常のケースより遮音性能値を高く設定するご提案をさせていただくこともあります。(実際は更に複雑な要因も関係しますが、わかりやすくご紹介しました)

今回は遮音性能値の決め方を防音室の周辺環境の要因にフォーカスしてご紹介しました。

その他にも、性能値を決める要因はたくさんあります。

  • ・音源の種類(音圧レベルや振動の有無など)
  • ・建物自体が持っている元々の遮音性能など

環境スペースでは、それらの要因を一つずつ確認・分析しつつ、お客様がご相談に至った背景も考慮して無理・無駄のない性能値の防音室をご提案させていただいております。

気づけばもう10月。

近頃では暑い夏を避け、涼しくなってくるこのシーズンにアウトドアを楽しむ方も増えていますね。

秋のアウトドアといえば人気のキャンプ。

秋キャンプの醍醐味といえば、何と言っても焚き火

わざわざ海や山へ出かけなくても、都心にいながら音楽や食事、お酒と一緒に焚き火を楽しめるイベントも開催されたりしています。

焚き火を見ているとなんだか落ち着く、パチパチという音を聞いているだけで癒される、そんな方も多いのではないでしょうか。

今回は、>焚き火の「音」に注目してみましょう。

焚き火でリラックスできるのは1/fゆらぎがあるから

焚き火の持つヒーリング効果については、すでに多くのメディアで紹介されているので、ご存じの方もたくさんいらっしゃるでしょう。

焚き火の映像だけを流したTV番組がヒットしていたり、動画サイトも再生回数が軒並み多かったり。

焚き火には、以前ブログでもご紹介した「1/f(エフぶんのいち)ゆらぎ」と言われる、リラックス効果を与える成分が含まれています。

※2019年5月5日付ブログ 『夏の音、癒しの効果「1/fゆらぎ」』

一定のようでいて、実は予測できない不規則なゆらぎが、人間に心地よい快感を与えているそうです。

1/fゆらぎ」は、木漏れ日、ホタルの光、炎の揺れなど視覚から得られるものもあれば、小川のせせらぐ音、波の音、小鳥のさえずり、そして焚き火の音など、聴覚から得られるものもあります。

ろうそくの炎だけでもじゅうぶん癒されますが、焚き火のようにパチパチとはぜる音が加わることで、より一層リラックス効果が高まるのだそうです。

音の正体を理解して、リラックスに活用する

ところで、あの「パチパチ」という音は何の音でしょうか。

木が燃える音?割れる音?

科学的な言い方をすると、あの音は「水蒸気爆発」の音です。

情緒ない(笑)

木に含まれる水分が炎によって急速に加熱されると「過熱水蒸気」になります。

※(「過熱水蒸気」=100℃以上に加熱された水蒸気のこと=スチームオーブンとも

そして、樹木が根から吸い上げた水分を茎や葉へ通す管のことを「導管(どうかん もしくは「道管」と表記)」と言います。

水分が過熱され、水蒸気が外に逃げる時に、この導管細胞中の空気と一緒に膨張して導管を破壊します。

これが「パチッ」という音の正体です。

焚き火に使う薪の材料は様々ですが、最もメジャーで入手しやすい(ナラ)の木は、この導管細胞が大きいので、「パチパチ」という音もよく鳴ると言われています。

ちなみに導管細胞の大きさが世界最大級と言われる(クリ)の木は、熱膨張で破裂する勢いも非常に強いのだそう。

燃やすと「パンッ!」という大きな音を立てて火の粉もまき散らすので、注意が必要なんだそうです。

一方、燃やした時に木口から「シューシュー」という音が聞こえたことはありませんか?

この音が聞こえた薪は、しっかり乾燥していない薪。

薪の中の水分が沸騰して外に出てきている、残念な音なのです。

このような薪は往々にして不完全燃焼を起こし、煙も多くなってしまいます。

切ってすぐの薪の水分含有量は約50%と言われています。

このままではなかなか燃えないので乾燥させなくてはなりません。

燃えやすい水分含有量(20%程度)になるまで、1年から2年ほどかかるのだそうです。

里山の家の壁に薪がびっしり並べられている風景を、目にしたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

天気の良い日にこの薪棚に近づくと、「ピチッ」という小さな音が聞こえることもあります。

これは薪が乾燥する時に出る音です。

乾燥した薪をよく見ると、木の芯から放射状にひび割れが入っています。

木は成長する時、外側から大きくなるため、外側に近い方が水分が多く、内側(中心)ほど水分が少ない状態です。

なので、乾燥する時は水分の多い表面側の方がたくさん縮もうとして、ひずみが生じて割れが入るのだそうです。

天気が良くて風が吹くような日には、「ピチピチピチ・・・」と乾いた良い音が聞こえるかもしれませんよ。

最近疲れていてちょっと癒されたいな、という時には、身近な音の癒し効果をうまく利用してみてはいかがでしょうか

ここ数年、DIYが大人気ですね。

壁紙を貼り替えたり、スイッチや蛇口などのパーツを交換してみたり、本棚や椅子などの家具を自分で作ってみたり。

ホームセンターや100均などでも手軽に材料が手に入れられるようになったおかげで、インテリアを自分好みにしたり、デッドスペースを活用したりして楽しむ人が急増しています。

中でも人気なのが、2×4(ツーバイフォー)材を柱のように固定して上下に突っ張る便利なパーツ。

壁を傷つけずに釘が使えて、収納棚などが作れることから、賃貸住まいの強い味方となっています。

「ラ○リコ」とか「ディ○ウォール」などが有名ですね。

今回は、この2×4材パーツを使った私の友人が実際に体験したお話をご紹介します。

私の友人(Aさん)は、賃貸マンションの2Fに住んでいます。

1年ほど前からDIYを楽しんでいるAさんは先日も、2×4材を使用して、リビングにディスプレイ棚を作りました。

部屋の雰囲気に合うように木材もペイントして、思い通りの棚ができたと満足していたのですが・・・。

取り付けてしばらくたったある日、Aさんは階下の住民の方から苦情を言われてしまいます。

「言いづらいんだけど、最近、足音がすごく響くのよね・・・」

友人が泊まりに来ていた日もあったし、迷惑をかけたのかも、と思ったAさんは素直に謝罪をし、それから数日、できるだけ音をたてないように静かに生活していました。

ところが1週間ほどたった頃、また同じ方から苦情を言われてしまったのです。

どうもおかしいと思ったAさん。

よく聞くと、Aさんが仕事で部屋を空けている日中にも足音が聞こえることがあるといいます。

不思議に思ってよく調べてみると、何とAさんの上の階(3階)に住む方の生活音が、1階に届いてしまっていたことが判明したのです。

ここまで読んで、ははぁ、と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そう、これはまさしく「固体伝搬音」の仕業でした。

空気伝搬音と固体伝搬音

このブログでも何度かご紹介したことがありますが、音の伝わり方には2通りあります。

1つ目は「空気伝搬音」。

音源から放出された音が空気中を伝わっていく音のことで、音源からの距離が離れるほど減衰します。

壁などの遮蔽物によっても減衰します。

そして2つ目が「固体伝搬音」です。

壁・天井・床に入射した音が物体内を伝搬して空気中に放射する音のことです。

固体は、気体や液体より密度が高いため音を伝えやすいという特性を持っているので、距離が離れていても空気伝搬音ほど減衰しません。

今回のケースでは、3階の部屋で発生した音が固体伝搬音となってAさんの住む2階を通過し、1階の部屋まで到達してしまったことになります。

つまりAさんは、2×4材パーツで床と天井を突っ張ることで、知らず知らずのうちに3階の「固体伝搬音」の通り道を増やしてしまっていたのでした。

ちなみに、このあとAさんは柱にしていた木材を一度真ん中でカットして、2本をジョイントさせるように組み直し、更に、元の場所から少しずらして設置してみたところ、音の伝わりが解消されたそうです。(きちんと調査をしたわけではありませんので、あくまで結果論ですが。)

誤解のないようにお伝えしておきますが、今回はたまたま悪い条件が重なって、Aさんのようなケースが発生してしまっただけで、決して、2×4材を使用した突っ張りパーツの全てが、このような問題が起きるというわけではありませんのでご安心ください

万が一の時に参考にしていただければと思い紹介させていただきました。

かくいう私も「ディ○ウォール」大活用しておりますが、一切問題は起きていません。

メリットもたくさんあります。

まず、床と天井をしっかり突っ張るため、正しく設置すれば、床置きの本棚などより地震に強い棚を作ることができます。(耐荷重はしっかり確認しましょうね)

そのほかにも、既製品を購入するよりコストを抑えられる壁面収納などスペースを有効活用できる、といった面から賃貸のみならず、持ち家の方からも高い支持を得ているパーツですね。

また、TwitterやInstagramを見ていると、防音パネルや遮音シートなどをうまく取り付けて、防音壁を自作している方も多いようですね。

みなさん、すごく器用でびっくりします。

簡易遮音には一定の効果が見込めますので、賃貸でお手軽に防音をしたい方は試してみるのもいいかもしれませんね。

2週前の記事の中で

0dB(ゼロデシベル)」について少し触れたところ、知らなかった!というお声をたくさんいただきました。

※「完全防音」はありえない?~防音室の『聴こえない』のメカニズム

そこで簡単におさらいです。

0dB」は実は無音ではありません。

人が聞き取れる最小の音圧レベルのことを指します。

ですので、「マイナスdB」という音も存在します。

なるほど。

では、「世界で一番静かな場所」ってどこかご存じですか?

タイトルに出てしまっていましたね、答えは「無響室」です。

アメリカ ワシントン州にあるMicrosoft社無響室は、-20.6dB(?!)で、2015年にギネス記録に認定されています。

今回は、この「無響室」について少しお話してみましょう。

「無響室(むきょうしつ)」とは

特定の分野の方にはおなじみですが、普段なかなか耳にすることのない単語ですよね。

無響室とは、音の反射を極限までなくし、無視できるほど小さくなるように設計した部屋のことを指します。

遮音吸音の極み、とでも言いましょうか。

通常、室内で発生した音は、空気中を伝わって直接耳に届くほか、壁や天井などの固い面に反射して、その音が再び空気中を伝わり耳に届く(反響)、などのルートをたどります。

ところが無響室は、壁や天井、床などの面を全て吸音処理しており、音の反射が起こらないように設計されています。

反射が起こらない部屋反響しない部屋=「無響室」というわけです。

反響が起こらないと、音はどのように聞こえると思いますか?

例えば、通常の室内で自分以外の誰かが手を叩いたとしましょう。

  • ・空気中を伝わって直接聞こえる音
  • ・壁に反射して届く音
この時、人の耳は、情報を瞬時に聞き分けて、方向や距離などを特定することができるので、「斜め後ろで誰かが手を叩いたな」とわかります。

では、無響室内ではどうでしょう。

反射する音がないため、耳は直接届く音しか拾うことができません。

そのため、どこで手を叩いても、自分の耳元で鳴っているように聞こえるのだそうです。

更に、外からの音も遮断されています。

手も叩かず、じっと静かにしていると、自分の心臓の鼓動や脈拍、関節の擦れる音などが聞こえてくるそうです。

人によっては気分が悪くなったり、幻聴が出たりすることもあるらしく、先ほどご紹介したギネス記録の無響室では45分間以上耐えた人はいないという記録もあるようです。

無響室の目的は実験や開発

では、そんな不気味な(?)無響室、一体何のために使われているのでしょうか。

主には実験開発です。

工業製品や家電製品の動作音の測定、マイクやスピーカーなどの音響機器における、音量や指向性の研究などに使われています。

身近な例では、例えば最近の家電製品って、音がすごく静かですよね。

通常の部屋ではノイズに紛れてしまうような小さな音を、無響室では正確に測定したり聴き比べたるすることができます。

ほかには、車やバイクのエンジンなどもそうですね。

より静音性に優れた商品を開発するために、どうしてもこういった部屋が必要なのです。

ただし、家電などはあまりにも静かすぎると、本当に動いているのだろうかと不安になってしまうという声もあり、多少はノイズがあった方が好まれる場合もあるとのこと。

そのほかにも、野外など建物がない場所での音場シミュレーションや、音響心理実験などに使われることもあるそうですよ。

そうそう、ジョン・ケージが作曲した「4分33秒」という「無音」の曲をご存じの方も多いでしょう。

4分33秒間、まったく無音という名曲(迷曲?)なのですが、ジョン・ケージは、ハーバードの無響室でこの曲のヒントを得たそうですよ。

無響室」はなかなかレアな空間ですが、施設によっては体験できるところもあるようです。

大人の社会科見学を計画してみても楽しそうですよね。

※実は環境スペースでも「無響室」作ってます♪

無響室ではありませんが、環境スペースのショールームでは無音に近い静かな空間を体験することができます。

防音体験はご予約制になっております。

お気軽にお問い合わせください。

以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

最近、古典芸能が注目を集めていると聞きます。

たしかに、若い方のあいだで落語の人気が再燃していたり、歌舞伎なども、以前に比べると気軽に見に行ける印象が強くなりましたね。

筆者が個人的に好きなのは「能」なんです。

それも、夏から秋にかけて行われることの多い「薪能(たきぎのう)」。

夜間、たきぎをたいて、屋外で行うのことです。

屋内での鑑賞もさることながら、パチパチと薪のはぜる音を聴きながら能を楽しむのも、風情があって良いものです。

歌舞伎は若い方にもメジャーだから何となくわかるんだけど、「」や「狂言」ってどんなもの?と思っている方、きっと多いのではないでしょうか。

簡単に例えてみますね。

能:お面を使った、古典を題材にした劇。ミュージカル。

狂言:コミカルな動きが特徴のお笑い劇。コント。



若い方は、「狂言」の方が親しみやすいかもしれませんね。

CMや映画でも活躍なさっている野村萬斎さんや、「そろりそろり」とモノマネされている和泉元彌さんなどは、狂言師の方です。

お茶の間でもすっかりおなじみですね。

この「」と「狂言」は、同じ舞台(ステージ)を使用して演じられるのですが、実は、この舞台にはさまざまな音響的「しかけ」が施されているのをご存じでしょうか。

本日は、能舞台の音響効果についてお話したいと思います。

能舞台の構造を、すごくおおざっぱに説明してみますね。

能舞台(出典:コトバンク)

本舞台※後述 は、約6メートル四方で、四隅に太い柱があり屋根を支えています。

三方は吹き抜けになっていて、正面奥だけ「鏡板(かがみいた)」という、松の描かれた板張りになっています。

また、本舞台からは、向かって左手の楽屋へ通じる廊下「橋懸かり(はしがかり)」が伸びています。

舞台に屋根があることからもわかるように、能舞台はもともと屋外に建てられていた舞台でした。

それが明治以降は、観客席を備えた建物の中に、それまでの舞台様式をそっくりそのまま移した入れ篭式の建物形式に変化していったのです。

能舞台平面図

四角い舞台は、役者が演じる場所で「本舞台(ほんぶたい)」と言います。

いわゆる、メインステージですね。

メインステージの向かって右側は「地謡座(じうたいざ)」と呼ばれ、「地謡(じうたい)」という、6~12人編成のコーラスグループがいる場所です。

また、メインステージの正面奥は「後座(あとざ)」と呼ばれる場所です。

ここには「囃子(はやし)」という、笛や太鼓などの楽隊、いわゆるバンドや、黒子的な役割をする「後見(こうけん)」などがいます。(余談ですが、人の後ろ盾になって世話をしたり面倒を見たりする人を指す「後見人」という言葉は、ここから来ているそうですよ。)

さてさて、能舞台を見て一番目立つであろう「鏡板」。

実はこれは、太鼓の音を響かせる反響板の役割を持っています。

屋根も同様で、本来の雨除けとしての役割の他に、屋根からひさし、鏡板までが、一連の反響板となっているのです。

そして、「見所(けんじょ)=観客席」 からはなかなか見ることはありませんが、本舞台や後座、橋懸かりの床下には、地面に数か所穴が掘られ、そこに直径1メートルほどの大きな甕(かめ)が

斜め上向きにいくつも置かれているのです。



これは音響効果をねらった工夫であり、向きも絶妙に角度がつけられています。

舞台上の演者が踏む足拍子などで発生する空気振動が甕の空洞の中に伝わり、いろいろな方向に反響することで、深みのある音を作りだすと言われています。

舞台によっては、土に埋められていたり、木枠を組んで据え置かれていたりと方法は様々ですが、拍子の音を客席で聞きながら位置や角度を調整していたそうで、非常に感覚的な職人技だったそうですよ。

音響学に詳しい方は「ヘルムホルツ共鳴器(共鳴体)」というものをご存じかと思います。

※ヘルムホルツ共鳴器とは(Wikipedia)

実はこの床下の甕も同じような原理で、舞台の音響条件を良くしていると言われています。

最近では、反響・共鳴の役割というよりは、甕が余分な周波数成分を吸収してくれる(不快な振動数の音を消す)ために良い音が得られる、という研究結果もあるようです。

ただ、いずれにしても能舞台は、音響的にとてもよく工夫された建造物で、舞台全体が楽器の役目を果たしていると言えるでしょう。

今まで狂言を観たことのなかった方も、今年はそんな音響効果に注目して「能デビュー」してみてはいかがでしょうか。

↓↓環境スペースにも音響効果にこだわった施工事例がありますよ↓↓

・音楽ホール フェリーチェ様

・音楽ホール 鏑木様

防音室を作りたい、というお客様から時々尋ねられるのが、「完全防音にできますか?」というご質問。

そうですよね、せっかく防音室を作るのですから、徹底的に防音したいというお気持ち、よーくわかります。

結論からお伝えします。

物理学的に、音エネルギーをゼロにすることはできませんが、耳で「聴こえない」というレベルまで落とすことは可能です。

本日は、防音室『聴こえない』のメカニズムについて、簡単にお話ししたいと思います♪

そもそも音とは?

今さらですが、音とはすなわち物体の振動によるものです。

物体の振動が、空気などを伝わって人の耳に届き鼓膜を揺らすことで、「音」として認識されます。

この音の大きさを、耳による「感覚」ではなく「値」として定義づけたものが、音圧レベル(単位:dB(デシベル))であることはご存じのとおりですね。

防音のしくみ

防音業界では「質量則(しつりょうそく)」と呼ばれる法則が知られています。

「質量則」

単位面積あたりの質量が大きいほど(=重いほど)、音響透過損失が大きくなる(=遮音性能が高くなる)という法則です。

簡単に説明すると、「音は重さで止める」ということです。

先ほどご説明した通り、音とは物体の振動によるものなので、重たいもので振動を止める、というとイメージしやすいですよね。

住宅に置き換えると、壁や床を厚くしたり、重い建材にしたりする、ということになります。

では、遮音性能を高めるために、極限まで壁や床を厚くすれば・・・?

今度は、建物自体がその重量に耐えられなくなってしまいますね。

ちなみに、減衰量(減る・減らせる音圧)40dBから45dBにアップさせるだけで、理論上では2倍の重量の素材が必要になります。

50dBにしたいのなら4倍です。

さすがにそこまで重量はかけられませんから、吸音材を使用したり、空気層を設けるなどして軽量化する方法もありますが、それでも一般住宅で100%の遮音を求めることは、残念ながら構造的・物理的にほぼ不可能と言わざるを得ないのです。

100%ではなく、聴こえないレベルまで防音工事をする

例えば、防音したい対象の音源がピアノだった場合、その場所で聴こえるピアノ以外の音のことを「暗騒音(あんそうおん)」と言います。

ピアノを演奏していなくても、テレビやエアコンの音、冷蔵庫のモーター音、窓の外から聞こえてくる車の音など・・・。

静かな室内でも、多くの場合、30dB程度の音が存在しています。

例として、防音室からピアノの音が25dB漏れていたとしましょう。

この場合、漏れてくるピアノの音は室内の暗騒音よりも小さいので、人の耳には聴こえないように感じるのです。

これが、「完全防音」といわれるメカニズムです。

「漏れる音」<「室内の音→聴こえない(ように感じる)

広く世の中で「完全防音」と呼ばれている構造は、物理学上100%の遮音防音を意味しているのではなく、「聴こえないように感じる」という、数値上の性能に基づいた体感を表現しているものだということがおわかりいただけましたでしょうか。

 

環境スペースでは、誤解を避けるために「完全防音にはなりませんが、聴こえないと感じるレベルにすることはできます。」

という表現を使っているだけなのです。

※遮音性能と聴こえる音について更に詳しく知りたい方はこちらへどうぞ♪※

余談ですが、0dB(ゼロデシベル)ってどんな状態だと思いますか?

ゼロというくらいだから、「無音」じゃないの?と思いますよね。

実は違うんです!

音圧レベルは「対数」で計算するものなので、必ず比較対象となる基準の値が存在します。

その基準値が「0dB」で、人が聞き取れる最小の音圧レベルのことなのです。

ですから、聴くことはできませんが「マイナスdB」という音も存在するのですよ!

長くなりそうなので、このあたりのお話は、またの機会にご紹介できればと思います。