11月8日~10日 音の試聴会を開催しました! | 防音室・防音工事は環境スペースにお任せ|サウンドゾーン

11月8日~10日 音の試聴会を開催しました!

(2019/11/14)

弊社1階の SOUNDZONE 恵比寿スタジオにて、音の試聴会を開催しました。

スピーカー製作のG.T.Sound様と

アナログレコードのカートリッジ(レコード針)・アーム製作のIKEDA Sound様、

ここに、防音室環境スペースも参加させていただき、

3社コラボとしては2回目の試聴会となりました。

ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

※前回の様子はこちらから♪

 

 

前回の開催で気づいた点などを元に、細かく調整を行った部分もあります。

実は、SOUNDZONE 恵比寿スタジオは、元々はコンサート用の音響設計をしていたため、

オーディオのリスニングルームとしては少し音が響きすぎるところがありました。

そこで、新たにカーテンと吸音材を追加し、測定を繰り返しながら、

よりオーディオの音に適した音場に調整を行いました。


奥側の窓にカーテンを追加。前回とはスピーカーの設置向きも変えて、よりオーディオ向きの室内音場に整えました。


 

 

 

 

 

 

 

いよいよ、試聴会スタートです♪

 

まずは、G.T.Sound様のパート。

 

実際にスピーカーで音を聴く前に、ドライバーの聴き比べから行いました。

ドライバーとは、スピーカーの、ホーンを除いた部分のことで、いわば「駆動部」です。

スピーカーは、ホーンを取り付けることを前提としていますが、

ドライバーだけでも音を出すことはできます。


ドライバー

これが「ホーン」


 

 

 

 

 

 

 

 

様々なホーンを用意して、まずは裸の状態で音を聴き比べてみます。


これだけでも
はっきりと音の違いがわかるのですが・・・

ホーンをつけると音が柔らかくなり、更に違いが際立ちます。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

スロート」と呼ばれる、音質に大きく影響する部分があり、

この部分が樹脂製のメーカーも多いらしいのですが、

G.T.Sound様では金属を採用しているために、音がクリアで歪みが出ないのだそうです。

また、通常スピーカーは左右一対ですよね。

左右の音を揃えるために個体差をなくすという作業が、

当たり前のように見えて実はとても大変で重要なことなんですって。

 

ウーハーの説明も。

ダブルダンパーのため歪みが起こらず、メンテナンスフリーを実現。

 

 

 

で、実際のスピーカーがこの迫力です。

どーん!

 

今回お持ちいただいたのは「SFS-2R」通称「アトム」

タテヨコ50cm、高さ100cm。

前回の「ゴジラ」に比べるとコンパクトですが、それでもとんでもない存在感です。

この「アトム」で、様々なジャンルの音楽を聴いてみました。

 

 

まずは、コントラバス初のソリスト、Gary Karr(ゲイリー・カー)

11月20日に紀尾井ホールでのコンサートが予定されている、素敵なタイミングでのご紹介。

弦のエッジが、くっきりしつつも柔らかい。

 

クラシックの後はJAZZで、と取り出したのは、

西海岸を代表するジャズメンによるユニット「L.A.4」から「ジャスト・フレンズ」

ギターを爪弾くイントロの心地良さから、一転、サックスとドラムで軽快に。

 

JAZZつながりで、Art Pepper(アート・ペッパー)のサックスを堪能。

更には Gene Ammons(ジーン・アモンズ)の甘いテナーを満喫。

ゆったりとした時間が流れます。

音の重なりが美しいKeith Jarrett(キース・ジャレット)のピアノで別世界に連れて行かれた後は、

ルイ・アームストロング「What a Wonderful World」を女性ヴォーカルのカバーで。

Eva Cassidy(エヴァ・キャシディ)の澄んだ歌声に浄化されるような感覚です。

 

穏やかな曲が続いた後は、再びクラシックの大編成に戻ります。

大砲の音が有名なチャイコフスキー「1812年」

ずしんと響く振動までリアルに再現されていて、

オーディオマニアにも人気だというのも納得です。

続いてはベルリオーズ「幻想交響曲」を、

カラヤンの後任としてベルリン・フィルの首席指揮者となったアバドの指揮で。

静かな弦に対して、金管のアクセントのダイナミクスがぞくぞくする、印象的な曲です。

 

最後はポップス。

しっとりとした重みと抜け感を兼ね備えた Halie Loren(ハリー・ローレン)のヴォーカルのあとは、

映画「タイタニック」のサウンドトラック。

メインテーマのイントロ。霧の中、衝突を連想させる「ドーン」という深く低い音が、

曲のじゃまをせずに存在感を出しています。

 

G.T.Sound様曰く、音の聴こえの70%はスピーカーが担っているのだそう。

レコードプレーヤーは、回転ムラなく水平に回ってくれさえすればいい、

アンプの差もそれほど重要ではない。

「耳で聴く」にあたって大事な要素の70%は、音の出口であるスピーカーで、

残りは、音の入口であるカートリッジ(針)とそれを補佐するアームなのだそうです。

 

ということで、続いては音の入口担当、IKEDA Sound様のパートに移ります。

 

 

 

 

 

ここからは、カートリッジを新商品の「AMANE」に替えて。

ヘッドシェルと一体型で音の雑味が少なく、

高域から低域までバランスよく再生できるモデルだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

IKEDA Sound様では、ヘッドホンを使わずカートリッジの調整を行っているのだそうです。

ヘッドホンだと、どうしても音は「個人」のものになる。

でもIKEDA Sound様は、空気に乗った音を耳に届けたいという想いから、

敢えてスピーカーで聴いた音でチェックをしている。そのチェック用のモニタースピーカーとして、G.T.Sound様の「アトム」を使用しているのだそうです。

「アトム」は音源として入っている音に余計な味付けをせず、悪い音は悪く、良い音は良く。

限りなくそのまま再生される、モニターとしては最適なスピーカーなんですって。

 

 

まずは、もんた&ブラザーズ「ダンシングオールナイト」。パーカッションの細かい音やギターのカッティングが、一音一音とても聴き取りやすい。

続いて、若き日のNorah Jones(ノラ・ジョーンズ)「Don’t Know Why」

高音の伸びがクリアで、少しノイズ混じりの息づかいもすぐ耳元で感じられるようです。

個人的な感想なのですが、もんたさんやノラのようなハスキーな要素のある歌声は、

アナログレコードで聴くと一層耳ざわりが良く聴こえるような気がしました。

 

最新モデル「AMANE」には特殊な合金が使われています。

『スターサイレント』という、かつては海外の軍の兵器にも使われていた特殊制振合金。

量も少なく、流通されなくなる直前にIKEDA Sound様が買い付け、

現在は一部の自動車メーカーやオーディオメーカーでのみ採用されている

レアな素材なんですって。


ほかにも様々なモデルが。


 

 

 

 

 

 

続いて、弦楽四重奏(かな?演奏者失念しました、すみません)で

バイオリンの細かな音の動きをくっきり味わったあとは、

Manhattan Jazz Quintet(マンハッタン・ジャズ・クインテット)のLIVE版。

LIVE版だけあって、オーディエンスの声や拍手の音などが良いエッセンスになっています。

各楽器の演奏の奥行(音の「定位」)が見えて、本当にその場にいるような臨場感とグルーヴ感。

そして、2007年にデビューしたPunch Brothers(パンチ・ブラザーズ)

マンドリン、フィドル、バンジョー、ギター、ウッドベースの

弦楽器のみで編成された、超絶技巧派のバンドです。

本年7月に2度目の来日公演を終えたばかり、IKEDA Soundの社員さんも行かれたそうですよ。

そのテクニックはレコードからもびしばし伝わってきます。

高速アルペジオでは一つ一つの音がはっきり聴こえ、

音が厚くなった時の重みもお腹にしっかり響いてきます。

最後は、Julie London(ジュリー・ロンドン)の代表曲「Cry Me A River」

ウッドベースからのゆったりしたヴォーカル。

リバーブ抑え目で、すぐそばにいるような声のビブラートの優しさに、

参加された皆様も聴き入っていらっしゃいました。

 

 

アームについてもご説明いただきました。

トーンアームとは、カートリッジがレコードの音溝を正確にトレースするために

カートリッジのバランスを保持し、針に一定の圧力をかけるための装置です。

 

 

 

 

 

昨今は、オールステンレスのものが世界的に流行しているそうなのですが、

単一素材だととても共振しやすいというデメリットがある。

そこでIKEDA Sound様では、外側はステンレス、

パイプの内部にアルミと真鍮を使用することで、振動を抑える構造を考えました。

また、アーム内部の配線(銅線)にもこだわりました。

一般に、電線や伸銅品用に供給されている銅の純度は「4N(純度99.99%)」。

IKEDA Sound様の銅線は、4Nと、更に純度の高い「6N(純度99.9999%)」のハイブリッドにすることで、

音の繊細さと力強さを同時に実現、更に高純度ほど錆びやすいというデメリットを抑えることができるのだそうです。

 

 

 

 

 

そして何と言っても最大の特徴は、

レコードをかけながら、水平具合を調整することができる点。

実際に音を聴きながら、0.1mmずつくらい細かく動かせるというのは、

音にこだわりをお持ちの方ならたまらなくわくわくする機能ですよね。


ケーブルやインシュレーターなども。

カートリッジの説明を、
ボードでもわかりやすく。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

5年ほど前から再燃しているレコードブーム。

一時より少し落ち着いてきてはいるようですが、まだまだ熱い人気を保っています。

アナログレコードをリリースする若いアーティスト達もたくさんいます。

 

アナログならではの空気感を、より多くの方に伝えていきたい、

そんなIKEDA Sound様の想い、

そして、最高の音楽再生を求め、音によって感動との出会いを目指すG.T.Sound様の想い。

 

環境スペース

両社の想いを、「空間」というかたちでお伝えすることができるよう、

更に高みを目指していきたいと心に誓った一日でした。

 

SOUNDZONE恵比寿スタジオでは、今回のような試聴会だけでなく、

セミナーや演奏会など、様々なシーンでのご利用が可能です。

高性能な音響施設とスタインウェイB211を完備しております。

どうぞお気軽にお問い合わせください

 

環境スペースにて常設されている防音体験ルームをご紹介します。
防音工事により、実際にどのくらい防音ができるのかご体感ください。

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