施工事例 | リハーサルスタジオ シム・アシム様 | 防音室・防音工事は環境スペースにお任せ|サウンドゾーン
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お客様データ概要

お客様名リハーサルスタジオ
シム・アシム様
用途リハーサルスタジオ
広さ166㎡
建物構造鉄骨造 商業ビル
施工日数約50日
施工エリア東京都

防音室を作ったきっかけ

ご自身もバンド活動をなさっていた代表の長岡様。好きな音楽に関わる仕事がしたいという想いから、ライブハウスかスタジオのどちらかの事業を始めたいと考え、最終的にスタジオを運営することに。構想は約5年、場所も1年近く探してアクセスの良い三軒茶屋に決定し、ついに夢だったスタジオを実現させる運びとなりました。

お客様の要望

お客様の要望

「気持ち良く、楽しく演奏してもらう」というコンセプトの元、音質にこだわったスタジオにしたいとお考えでした。実際、プロのミュージシャンの方にもスタジオプロデュースに加わってもらい、ひと部屋ごとに音にこだわりました。一般的にリハーサルスタジオは、比較的デッド(音の響きが少ない)な所が多いのですが、気持ちよく演奏してもらうため、ライブ(音の響きが多い)感を強くして、居心地の良いスタジオになるようご希望でした。
また、爆音系のバンドさんのご利用を想定したり、初心者の方は個人練習であまり音を聞かれたくない方も多いだろうという心理的な面も考慮して、可能な限り音漏れを抑えたいというご要望も強くお持ちでした。

解決方法

ビルは築2年ほどの新しい建物でしたが、鉄骨造(S造)の構造のため、鉄筋コンクリート造(RC造)に比べて躯体そのものの遮音性能が低いという特性がありました。バンド演奏の高い音圧レベルを遮音するため、浮き構造をしっかり作り込み、遮音性能を確保する必要がありました。事前に周波数帯ごとの音圧レベルを測定し遮音シミュレーションを行い、耐荷重も考慮したうえで吸音材・遮音材を適切に組み合わせて設計を行いました。5部屋の施工でしたが、隣り合うスタジオで音が干渉しないように壁の厚みも550mm、躯体壁との間は最低でも280mm以上取りました。完成前には全ての部屋で同時にバンド演奏をしていただき、防音性能の確認も行いました。下階に対しては、店内BGMが流れている状態ではほとんど気にならない程度の状態になる旨を事前にご説明、ビルオーナー様にもご納得いただきましたが、最終的にはD-70の遮音性能を確保することができました。
デザイン面では、設置するドラムセットの色に合わせたサインボードや壁紙などをコーディネートしてご提案いたしました。
トータルのご予算が限られていましたので、遮音性能や音響などの品質面を落とさず、壁紙など優先順位の低いもののコストを抑えることで、ご希望の予算内に収めることができました。

ご成約

ご成約

様々な角度・視点からご提案をさせていただき、
お客様のご要望通りのプラン・価格でのご成約となりました。

実施設計開始

  • 実施設計
  • 実施設計
  • 実施設計
  • 実施設計
  • 実施設計
  • 実施設計
  • 実施設計
  • 実施設計
  • 実施設計
  • 実施設計
  • 実施設計

施工開始

施工中の様子
※クリックで画像の全体を表示できます

  • 1.事前測定

    1.事前測定

    機械を使用した重量床衝撃音の測定を事前に行います。軽量床衝撃音や音圧レベルなども併せて測定し、効果的な遮音計画を立てます。

  • 2.界壁形成工事

    2.界壁形成工事

    スタジオを分ける界壁を造っていきます。これを基にして防音構造の壁や天井の下地を形成していきます。

  • 3.浮遮音層工事(天井)

    3.浮遮音層工事(天井)

    LGS(Light Gauge Steel)で天井の下地を組んだところです。固定壁と干渉しないように吸音材を使用しています。

  • 4.浮遮音層工事(天井)

    4.浮遮音層工事(天井)

    建物の躯体から浮かせた構造にするため、防振ゴムのついた吊金具を使用して、天井に浮遮音層を造っていきます。

  • 5.ダクト工事

    5.ダクト工事

    換気ダクトの様子です。音はダクト内を抜けることによって減衰します。

  • 6.配管処理

    6.配管処理

    パイプ周りにも吸音材を巻き、音漏れ対策をします。

  • 7.床工事

    7.床工事

    床も、既存の床からこれだけ浮かせます。間に吸音材を充分に仕込んでいます。

  • 8.浮遮音層工事(壁)

    8.浮遮音層工事(壁)

    LGSで浮遮音層の壁下地を造り吸音材を充填します。

  • 9.浮遮音層工事(壁)

    9.浮遮音層工事(壁)

    これだけの量の吸音材を使用します。

  • 10.仕上げ工事

    10.仕上げ工事

    スタジオ内部にも吸音を施します。デッドになりすぎないよう、音の響きを計算して配置や分量を設計しています。

  • 11.完成前測定

    11.完成前測定

    完成前に、バンドさんに入って演奏していただき狙った通りの遮音性能値が確保できているかテストしています。

  • 12.完成前測定

    12.完成前測定

    換気口からの音漏れもチェックします。

竣工時測定(下階)

  • 竣工時測定(下階)

施工担当者からのコメント

施工担当者からのコメント

できる事、できない事を包み隠さずにご説明いたしました。防音の性能についても、100%の完全防音というのは物理的に不可能な事をお伝えし、このくらいは漏れますが、周囲の音(暗騒音)があるため紛れて気にならない程度である、というよう理論的なご説明によって信頼していただけたものと思っております。

施工担当者からのコメント

代表の長岡様は、かつてはご自身もプロを目指していらっしゃったということで、演奏者の気持ちをとても大事になさっている方でした。ご利用者様が心地よく使えるためには、という目線を常にお持ちで、制作者の立場として非常に共感できる部分でした。
スタジオをご利用のミュージシャンの方から大変好評だとお聞きし、嬉しい限りです。長岡様もおっしゃっていたように、このスタジオから有名ミュージシャンが育っていくことを私も楽しみにしています。