汎用的な音の画像

このブログでは音に関する話題をお届けしていますが本日は音は音でも人間の耳では聞くことが困難な音に焦点を当てております。その名もずばり「低周波音」
聞いたことがある人もそこそこいそうですがこれが中々どうして、かなりやっかいなタイプの音なのです。

■低周波音って何?

一言で言ってしまうと周波数が100Hz以下の音を低周波音と呼びます。音は気体、液体、固体などによって伝わる振動です。そして1秒間に振動する回数を周波数といいます。単位はHz(ヘルツ)。周波数が上がれば単純に高い音に、下がれば低い音になります。
一般的に周波数100Hz以下を前述の低周波音といい、その中でも20Hz以下の人間が聞くことが困難な音を超低周波音と呼びます。

■低周波音による影響

工場地帯

低周波音は生活の中で当たり前のように存在しています。例えば乗り物なら電車、バス、船舶、ヘリコプター。建物や機械なら工場、治水施設、風力発電、変圧器、ボイラーなど。
特徴としては主に大型の構造物、機械、施設などから発生することが多いようです。

電車やバスに乗っていて「低周波音で具合が悪くなった」という話を聞かないように通常、人体への影響はほとんどありません。
しかしそれは「小さな低周波音」だからです。問題になるのは「大きな低周波音」です。ここでいう小さな、大きなとは音の音圧レベルのことになります。単位はdB(デシベル)。

低周波音が起こす影響は二つあります。ひとつは建物の窓や戸の揺れ、がたつきなどの物的影響。もうひとつが不快感や圧迫感など人への影響です。
前者を数値で表すと5Hzで70dB、20Hzで80dB程度になります。70dBといえば掃除機やセミの鳴き声が例に挙がりますが周波数が5Hzと非常に低いため人間の耳では聞くことは困難です。
そして困ったことに耳には聞こえないけど「何か妙な違和感がある」と感じたりめまいや動悸、睡眠障害などといった症状が起こる原因にもなります。

■低周波音による健康被害の例

風力発電施設

低周波音が問題となった健康被害の例で風力発電施設があります。石炭や石油などの化石燃料を使わない風の力を利用した発電で環境に対して非常にクリーンなイメージがあり公害とは一見無縁に思えました。

ところが、一部で大きな風車が回転することにより発生する騒音や低周波音が原因で周辺に住む住民に健康被害が出るという事態が発生しました。日本でも2007年の愛知県田原市の久美原風力発電所の例が挙げられます。当時の住民の症状としては体のしびれ、睡眠障害といったものが報告されています。

しかし現在の風力発電ではプロペラの形状など広く対策が進みそれ以前ほど問題は起きにくくなっているようです。

■低周波音の防音方法

ではこの低周波音を防ぐ方法はあるのか?ということですが、これが難しい問題で「音の発生源による」という曖昧な回答になってしまいます。
といいますのも低周波音は通常の騒音と違って塀や壁による防音効果があまり期待できないからです。特に人体や建物に対して影響が出るレベルの大きな低周波音ともなると壁1枚増やした程度ではどうにもなりません。
そこで「低周波音の対策は発生源へ」が基本になります。前述の風力発電施設ですとプロペラの翼断面の改良、回転速度を下げる、増速機への防振対策、などが挙げられます。

このブログでは主に音に関係するテーマで色々なジャンルの話題を取り上げております。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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