電車がいざなう眠りの世界と音の関係
秋もそろそろ後半に入り、冬の寒さが近付いて来ましたが、秋はまだもう少し続きます。
秋といえば運動の秋、読書の秋、食欲の秋などが比較的有名ですが、本日は「睡眠」の秋の話題です。
電車に乗っていると眠くなるのは何故?
プライベートでも毎日の通勤でも、理由は色々あれど電車に乗ったことがないという人はまずいないはず。
そして電車に乗っていると不意に襲ってくる眠気、そのままうっかり寝てしまい、降りる駅を乗り過ごしてしまったという経験は誰しも一度はあるのではないでしょうか?
と言いつつ私はまだ乗り過ごしたことは一度もありませんが、眠くなることなら何度もあります。
前日夜更かししたわけでもないし、睡眠時間も十分だったのに、何故電車に乗ると眠くなるのか…。
電車の振動と音
電車に乗っていると眠くなるという現象は、テレビやインターネットなどのメディアでしばしば取り上げられることがありました。
理由はいくつか挙げられるようですが、いずれも関係するのは電車特有の振動と音です。
代表的な説は2つあります。
ひとつは「電車の振動・音と赤ちゃんが母親の胎内にいる時に似ているから」です。
これはNHKの番組でも紹介された説で中々説得力がありそうです。
「記憶がなくても遺伝子が覚えている」ものなのか、電車の「ガタンゴトン」と「胎内音」が似ていることに「なるほど」と思います。
そしてもうひとつは「馴化」(じゅんか)と呼ばれる現象です。
何やら聞きなれない専門用語が出てきましたが、これは一言で言ってしまうと「体の慣れ」です。
心理学の分野で使う言葉のようですが、電車に乗ると以下のような一定のプロセスを辿り眠気を感じるといいます。
- (1)「ガタンゴトン」という振動と音に、神経が集中する
- (2)振動と音に意識が集中し、それ以外のことへの意識が散漫になる
- (3)一定のペースで繰り返すことで体が慣れてくる(ここが馴化)
- (4)だんだん電車の振動と音が気にならなくなる
- (5)眠くなってくる
順を追って説明されると、なるほど納得。
赤ちゃんの寝かしつけにも応用されるそうで、案外ご存じの人も多そうです。
逆に刺激が不規則だったり、別の刺激が加えられたりすると馴化は起きません。
電車で眠りたくないという人は、音楽を聴いたり本を読んだり、スマホを操作したり色々な刺激を与えると良さそうです。
このブログでは主に音に関係するテーマで、色々なジャンルの話題を取り上げております。
筆者はこれから電車で揺られて帰ります。最後までお読みいただきありがとうございました。
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