寒い時期の防音室。暖房や加湿器は? 楽器にも問題ない?

(2019/01/31)
1月ももう終わり。12月に比べ寒い日が続きましたね。

晴れの日が多かった印象ですが、その分乾燥した状態が続くので、まだまだ風邪やインフルエンザも心配ですね…

 

さてタイトルにあるように、本日は寒い時期の防音室に関してお話させていただければと思います。

ご存知のように、防音室は音が漏れないようにしているため、気密性の高い性能になっています。

壁(や床)も厚いですし、空気をあまり通さないため、普通の部屋に比べてとても暖かいです。

冬場は嬉しい限りですね。

しかし、かなり寒い日はこの限りではなく、暖房や加湿器をもちろん使用したくなることも多いと思います。

もちろん防音室で使用しても大丈夫です。



 

 

 

 

注意してほしい点はその楽器にとって問題ないか、という点ですね。

一般的にアコースティックピアノの場合は、長時間暖房を入れ続けると乾燥状態が続き、

部品の緩み、木材の反りや割れが引き起こり、雑音・共鳴、調律狂いの原因となったりします。

また高温多湿状態が続くと、結露や熱による木材部分の変形や、金属部分の錆の原因となったりするようです。

ドラムやその他の楽器も同じように影響します。

 

暖房を使う際は、急激な温度の変化にも敏感なので、時間をかけてゆっくり部屋全体を暖めてください。

そして防音室にとっても良いので、こまめに換気をするように心がけてください。

加湿器は、ハイブリッド式や気化式のものにして湿度に気を付けてご使用くださいね。

 

一番相性が悪いのが水蒸気を発生する暖房器具。

石油ストーブやガスストーブなど燃焼系のものが代表例です。

楽器は結露が大の苦手なので、できるだけ使用しないようにお願いします。

 

実はオイルヒーターが一番おすすめなんだそうですよ。

水蒸気を発生せず結露の心配がなく、風も出なくて急な温度変化がなく、

ゆっくりと暖まるため、一番相性が良さそうです。

 

では、ピアノやドラムなどの楽器にとって、最適な温度や湿度はどれくらいなのか、というと

温度10~20度・湿度35~65% がベストです!

暖房器具の熱が直接楽器にあたらないように工夫したり、

換気をこまめにしたり、最適な環境を保てるよう気をつけてくださいね。

楽器を長持ちさせるためには、こまめな手入れや環境を整えることが、大切ですね。

 

最近のマンションや住宅に多い床暖房ですが、

やはり直接床暖房の上に置くのは避けたほうが良さそうです。

やむを得ず置かなければならない場合は、断熱材ボードやカーペットを敷くなどの対応をしましょう。

また重量の関係で、グランドピアノ等重いものは、置けるかどうかをきちんと確認した方がいいですね。

 

ところで寒い夜は、踏切や電車が走っている音、消防車のサイレンなどの音が、いつもより離れた場所でも聞こえるなと感じたことはありませんか?

夜になると静かになるから、という事だけではなく、実はこれ、気温が大きく関係しているんです。

 

夜は気温が地面 に近い部分で低くなり、地面から離れるに従い気温が高くなります。

気温が高い部分では、音が速く伝わり、気温の低い部分では、音がゆっくり伝わります。

地上付近が暖かい昼の場合、最初は緩やかな屈折ですが、徐々に角度がきつくなり、音は上空に逃げていきます。

しかし地上付近が冷たい夜の場合、段々と緩やかな屈折となるため、遠くまで音が届いています。

遠い昔、理科の授業で音の性質について学んだような記憶が…(笑)

そんなわけで夜に耳を澄ますと、船の汽笛の音や、除夜の鐘など、意外と遠方から音が届くんですね!

冬場そして夜の方が、防音室はより役に立つ、ということでしょうか。

 

寒い時期と言えば、最後に雪と音の関係について。

今日は場所によっては、雪が降るかもしれないですね。

雪の日って静かだと思いませんか?

雨とは違い、雪は降るときに余計な音を立てません。

雪は、結晶と結晶とのあいだにたくさんの隙間があり、その隙間に音を吸収します。

柔らかく降り積もった新雪は、丸い形をしていて、その中の空気に振動が吸収されるんです。

ちなみに雪は臭いも吸収しながら舞い降りてくるんだとか。

雪の日に、ピーンと張りつめた神聖な雰囲気がするのは、雪が音も臭いも吸収しながら降り積もるからなんでしょうね。



 

 

 

 

日本の気候は夏は湿度が高く、冬は湿度が低すぎるという結構過酷な環境です。

楽器にも人にも優しい環境作りを推進するべく、環境スペースは邁進して参ります。

その他、防音室に関して質問があれば、ぜひぜひお問合せくださいね♫

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