騒音の測定から防音対策までをご紹介
「子供の弾くピアノがうるさいと苦情がきた。苦情はもう懲り懲り・・・・」
「どこからが騒音?音の測定はどうやってするの?素人でもできる?」
「近隣住民からの騒音が辛い。苦情を言いたいけれど、証拠がない・・・」
自宅から発生している音が、周囲に迷惑を掛けているかもしれない…という不安はありませんか?
今回の記事では、騒音として捉えられる音の種類や測定値について解説します。
この記事を読むと、自宅で感じる「音」を測定し、度合いを知ることで、対策を知ることができます。
騒音レベルを理解する
一言に「音」と言っても、音にはさまざまな種類があります。
さらには「音の大きさや「音の高さ・低さ」、「音色」、「音を感じる頻度」などによって不快に感じたり、酷い場合は精神的にも疲れてしまい、体調に影響が出る場合もあります。
出典元:生活騒音|東京都環境局
一般的に、60デシベルを越えてくると、「うるさい」「不快」と感じてくる方が多くなってきます。
騒音の測定について
音の単位「デシベル」について解説してきました。
近隣住民から聞こえる音や、あなたのご自宅から発している音については、どのように知ればよいのでしょうか?
音の測定方法について、いくつかご紹介します。
騒音計
騒音計は、家電量販店やインターネットなどで購入することが可能です。
品質にもよりますが、1万円以下で手に入るものもあります。
オシロスコープ
騒音計よりも細かく調べることができるのが、オシロスコープです。
オシロスコープでは音の大きさや高さ、音色などが表示され、波の高さや幅、波形を見て知ることができます。
測定業者へ依頼
「近隣住民からの苦情があった」もしくは「近隣住民からの騒音が酷い」など、より正確に測定する必要がある場合もあるかもしれません。
そのようなときには、騒音測定をしてくれる業者へ依頼するのが最も良い方法と言えるでしょう。
一般的な測定業者に依頼した場合の流れとして、以下の流れになります。
- ①現状のヒアリング調査
- ②見積の作成、提出
- ③測定の選定と各種測定
- ④報告書の作成、提出
なお弊社でも音響測定を承っております。
ぜひお気軽に御相談ください。
防音対策・騒音対策
ご自宅の音の測定ができたら、防音対策にはどのようなものがあるのでしょうか?
下記にいくつかの例をご紹介します。
吸音材や防音カーテンの設置
吸音材や防音カーテンの設置は、防音対策の1つです。
壁・天井などに吸音材を貼り付けることで、音が伝わってくることを防ぎます。
また近隣の住宅からのテレビや会話の音、集合住宅であれば、上の階から響いてくる足音など音の侵入も吸収してくれるでしょう。
防音カーテンを設置することで、同様に御自宅の生活音が外部に漏れることを防いでくれるだけでなく、外部からの車や電車の音を遮ってくれる効果も期待できます。
効果としては劣ってしまいますが、厚みのある普通のカーテンでも効果はあります。
防音カーペットや防振ゴムなどの設置
もしお住まいが集合住宅であれば、防音カーペットや防振ゴムもオススメです。
防音カーペットであれば、クッション性も高い為、足音やお子様が走り回る音、物を床に置いたときに発生する音など、下の階の住民に伝わることを和らげる効果があります。
また、洗濯機や冷蔵庫から発する音も、音が響く原因です。
このような家電類は、搭載されているモーターの振動が床と接触して、「共振音」が発生します。
その結果、下の階にまで音が響いてしまいます。
共振音を防ぐために効果的なのが、防振ゴムや防振シートです。
床と家電(洗濯機や冷蔵庫など)の間に、防振ゴムや防振シートを敷くことで、モーターからの振動をある程度防ぐことができます。
防音室の設置
自宅に防音工事を施して、防音室を設置することは、最も効果的な防音対策と言えます。
Box in Box型の防音室は、躯体から防音室を浮かせることで、振動を伝達させないような構造です。
防音工事(リフォーム)はオーダーメイドです。
部屋の広さや形状に合わせての施工が、大きなメリットとなります。
完成時に、遮音性能の保証が付くことも多いです。
一般的な「防音室」のイメージとして、「気密性が高い」や「窓がない」、「密室」などという印象を持つ方も多いことでしょう。
しかし、施工業者と相談し、窓を残して、陽射しが入ってくる明るい雰囲気の部屋にリフォームする事例もあります。
デメリットとしては、費用面が他の防音対策と比べても、掛かってしまうことが挙げられます。
費用は掛かってしまいますが、それ以上のメリットが感じられるのも防音工事の特徴の1つです。
弊社の事例をご紹介します。
・クラリネット室(小野寺さま)
築50年の御自宅にクラリネット室を作った小野寺様。
組み立て式の防音ボックスの検討もしましたが、家が古いこともあり、防音ボックスの重量に床が耐えられずに抜けてしまう心配があったことから、新たに防音室を作ることになりました。
防音ボックスだと窓のない密室がほとんどですが、防音工事(リフォーム)だと窓を残しながら防音室を施工するといったご希望に添うこともでき、とても明るい部屋に仕上げることができました。
さいごに
今回の記事では、音の測定をテーマに解説しました。
・音の単位はデシベル(db)
・60デシベルを越える音は不快に感じることが多い
音の測定方法は大きく3種類
- ・騒音計
- ・オシロスコープ
- ・測定業者への依頼
防音対策
- ・吸音材や防音カーテンの設置
- ・防音カーペットや防振ゴムなどの設置
- ・防音室の設置
音の測定や、防音室に関する相談はぜひ環境スペースまでお声がけください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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