来年は東京オリンピック!スポーツと音響効果の関係について考察してみた
先日、イチロー選手が引退されました…。
東京ドームでの引退試合、観客、選手共に総立ちで本当に感動的でした。
今後の人生の活躍を陰ながら応援しております。
ところで、東京ドームのような屋根付きの競技場が増えたのには、色々な理由があります。
今回はスポーツに必ず使われるドームやスタジアムについて考察していきます。
屋根は雨だけでなく音響にも役立つ
屋根といえば、まず一番に考えられるのが、雨天時・荒天時も観戦可能だということです。
これは、随分助かりますよね!
試合が中止になることもなければ、暑さ・寒さ対策にも一役買ってくれます。
新国立競技場も屋根付きでしたね。
真夏のオリンピックの安心材料にもなりますよね。
また、屋根があることによって、音漏れが軽減されることも想像できます。
そして、実は「屋根」に音響効果があるのはご存知でしたか?
音は上に響いていくことは知っている方も多いとは思いますが、「応援の声を反響させる」効用もあるのです。
屋根に反響した応援の声は倍になって競技場に広がり、 観客の気持ちをさらに動かし、選手の気持ちも盛りたててくれます。
屋外スタジアムだと外に抜けてしまう音も、ドーム型だとまた違う効果を生み出します。
しかし競技場としてのドーム設計だと、音響効果はあまり良くなく、東京ドームで音楽コンサートを開くと音が割れる、場所によって聞こえが全然違う、と言われてきました。
その反応を受けて、2016年3月に最新音響システムを導入し、バックスクリーン側にメインスピーカーとして最新のラインアレイスピーカー22台を設置するなど、ライブ会場などで使用されている最新システムに変更しました。
そのおかげで、音の遅延低減や均一な音場など、快適な音響環境を提供することが可能になったそうです。
最新の技術で、音響環境をカバーできた良い例ですね。
現在はたくさんのアーティストが「ドーム公演」として、東京ドームを使用しています。
また、サッカーで有名な日産スタジアムは、屋外型ですが、席の上部に屋根が付いており、かなりの席が屋根にカバーされています。
その為、かなり低層席ではないと雨の影響を受けず、丸みを帯びた形も音響上考えられて設計されているそうです。
良い音場環境は、感動を巻き起こす
今年開催されるラグビーワールドカップや、来年度の東京オリンピックも、最大の感動を味わうため、最高の音響環境で体感したいものです。
こうやって考えてみると、スポーツと音楽は深い結びつきがあるように感じます。
そもそもフィギュアなど音楽を使う競技は別にしても、野球やサッカーなどは、入退場に音楽を使用していますし、テーマ曲や応援歌などは、選手や観客の気持ちを盛り上げるために、たくさんの競技で使用されています。
競技前の精神統一やリラックス効果のためにも、音楽を聴いて自分の世界に浸る選手も多いですよね。
音楽はスポーツ選手にとってもかけ離せないものです。
競技場に響き渡る音楽や音が、音響設計によって、さらにそのスポーツに良い効果を生み出してくれることを願っています。
環境スペースでは、音響のプロが在籍しており、設計から取り組めますので、音に関するどんなご相談でも受け付けます。
個人宅からプロ仕様の防音工事、音響測定まで、ぜひご希望をお聞かせください。
気持ちの良い季節になってきたので、これから外出が楽しみになってきました。
花粉の飛散がまだ気にはなりますが(笑)
積極的にスポーツ観戦にも出かけたいと思います。
来年のオリンピックに向けて、日本でもスポーツをさらに盛り立てて行きましょう。
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