改築・改装の需要は伸びている!?防音リフォームの実態と意識調査を解説します
最近、防音室のお問い合わせを承っていて、何となく感じることがあります。
それは、最初から防音リフォームすることを前提で中古住宅を購入するお客様が増えているような・・・。
実際、首都圏では、新築マンションの供給戸数を中古マンションの成約戸数が上回るという現象が、2016年から3年連続で発生しているとのこと。
リフォーム済の住宅を販売しているケースも多いですが、購入後にリフォームをすることも当然あるでしょう。
その中でも、防音リフォームって、実際どのくらい行われているんでしょうか。
また、防音リフォームを考えている方って、どのくらいいらっしゃるんでしょうか。
気になったので、データをまじえたレポート形式でご紹介したいと思います。
リフォーム需要は増加している
※編注) 前回:H29.3月発表データ 今回:H31.2月発表データ の比較表
リフォーム潜在需要はすべての年代において増加傾向にあります。
潜在需要が最も高いのは50歳代で、約6割の方が何らかのリフォームを検討されています。
30歳代、40歳代の若年代層においては、「10年以内にリフォームをしたい」と考える方の伸び率が高く、住宅を取得してから比較的早いタイミングで、具体的なリフォームを考えていることがわかります。
リフォームの目的は、改修とグレードアップにあり
築20年以上の住宅では、設備や機器の老朽化に伴う改修やグレードアップが圧倒的です。
一方、築浅の住宅では「家族の人数の変化・成長に伴って」「好みの間取りにしたい」など、積極的なリフォームが目立ちます。
ここで注目していただきたいのが、「特定の目的の部屋を設けるため」という理由。
これ、「防音室を作りたい」というのもここに当てはまりますね!
より良い住空間を目指し、リフォームを行う
表2-1、表2-2で見たとおり、住宅内の設備の改善や、冷暖房設備等の変更、さらには高齢者への配慮(バリアフリー化など)が多数を占めています。
上から5番目「住宅の構造に関する改善・変更」を見てください。
わずかですが、割合が増加していますね。
「防音リフォーム」はここに該当します。
「住宅の構造に関する改善・変更」の詳しい内容は以下の表のとおりです。
断熱工事・結露防止工事
特に古い木造住宅では寒さがこたえますよね。
また、近年のような異常な夏の暑さにも、断熱工事は高い効果を発揮しますし、冷暖房費を抑えることもできますね。
一方、マンションなど気密性の高い住宅では結露対策が重要。
結露からカビが発生してアレルギーの原因にもなってしまいます。
基礎・構造の補強
RC住宅の場合、基礎コンクリートが劣化して内部まで水が入り込んでしまうことで、カビや鉄筋のサビが発生してしまいます。
また、木造住宅の場合は、土台や柱の腐食などが起こっていることも。
耐震改修
自然災害のリスクの高まりに伴って、改正前の耐震基準で建てられた住宅を中心に、年々需要が増加しているのはご存じのとおりですね。
防音・遮音工事
前年よりわずかに割合は減ってはいるものの、住宅構造のリフォームを行なったうち、実に3割以上の方が防音リフォームを実施していることがわかります。
グラフにはしていませんが、集合住宅だけを集計したデータでは、5割の方が何らかの防音リフォームを実施したという結果が出ています。
更に、住宅構造のリフォームを行った理由を見ると、「さしあたり不満がなかったがよい住宅にしたかった」と答えた方が12.9%もいらっしゃいます。
内容から推測すると、恐らく防音リフォームを実施した方は、ここに当てはまる方も多いのではないでしょうか。
(※表1~2:一般社団法人住宅リフォーム推進協議会「住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動に関する調査・第11回調査報告書、
表3~5:国土交通省「住宅市場動向調査」2019年4月公開データを、弊社にて編集しました)
積極的で、能動的な防音リフォーム。
せっかくなら、思いっきりこだわって、世界にひとつだけの、あなただけのオリジナル防音室を作ってみてはいかがでしょうか。
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