今日は「旅の日」♪ 芭蕉の句に思いを馳せて、音環境を考える

(2019/05/16)
早くも夏を思わせるような日が多くなってきましたね。

本日5月16日は「旅の日」なんだそうです。ご存知でしたか?

 

 かの松尾芭蕉が奥の細道へと旅立ったのが旧暦3月27日。       

 現在の暦では、本日5月16日にあたる、ということで

 「日本旅のペンクラブ」が1988年に定めた日。

 忙しい現代生活の中で「旅の心」を大切にし、

 旅のあり方を考え直す日、だそうです。

 

 

松尾芭蕉と言えば、誰もが知っている有名な俳句をたくさん残していますね。

せっかくなので、いくつかおさらいしたいと思います。

よろしければ、おつきあいください♪

 

 古池や 蛙(かわず)飛び込む 水の音       

 

 五月雨(さみだれ)を あつめて早し 最上川

 

 

 牛部屋に 蚊の声暗き 残暑哉

 

 閑(しずか)さや 岩にしみいる 蝉の声    

 

 

芭蕉は、音を感じさせるような句もたくさん残していますね。

それも、どちらかというと賑やかな音ではなくて静寂

蛙が池に飛び込む音や、蚊の羽音など、小さな音を強調することで

周りの静かな様子が際立って表現されていると思いませんか?

 

ところで。

 



 

「静か」ってなんでしょう。

「静かさ」の基準って?

 

 

 

芭蕉の時代と違い、現代は様々な音で溢れかえっています。

 

車や電車の音、カフェのBGM、自転車のベル、繁華街の喧騒。

校庭ではサッカーの練習。

マンションのチャイム、テレビの音。

大好きなアーティストの曲。

掃除機や洗濯機といった生活家電の音、 などなどなど。

 

近年は、住環境を中心に「静かさ」を求める傾向が強くなっていることは

みなさまよくご存じですよね。

 

ここで、改めて

日常生活での音の大きさの目安をまとめてみました。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人によって、音の感じ方はさまざまです。

同じ場所でも、ある人にとっては静かに感じられ、

別の人には、うるさく感じられることもありますよね。

 

そのため、人の感覚に頼らず客観的に判断する為に

音の大きさを数値で表しているのです。

 

一般的に「静か」と感じるのは45デシベル以下だと言われており、

国や自治体により、さまざまな「音」に対する規制があります。

住宅地と商業地、昼間と夜間、などの条件の違いで、

出せる音の大きさの基準が細かく定められているんです。

 

こうした音の大きさを測定することは、専用の機材があれば誰でも可能なのですが、

都道府県から特定の認可を受けている事業者は

測定の結果を、正式な報告書として提出することができるのです。

この報告書は裁判資料としても有効な、公的なものとなります。

認可を受けた事業者は「計量証明事業者」と呼ばれます。

 

では「計量証明事業者」はどんな測定をしているのか、

代表的なものをいくつか簡単にご説明しますね。

 

 

例① マンションの隣戸間測定(遮音性能測定)

お隣の音がどのくらい聞こえますか?という測定です。

部屋で出した音の大きさを、壁を隔てた隣の部屋でも測定して、

どのくらい遮断されているのかを計測します。

(※関連キーワード 「音圧レベル差」「D値」



 

 

 

 

 

 

 

例② マンションの上下階測定(床衝撃音測定)

上の住人の方の足音や、椅子を引く音が聞こえますか?という測定です。

「バングマシン」「タッピングマシン」という専用の機械を使用して

実際に床を打ち、下の部屋で床衝撃音を測定します。

(※関連キーワード 「軽量衝撃音」「重量衝撃音」



 

 

 

 

 

 

例③ 家の外からの音の測定(騒音測定)

窓から外の音がうるさく聞こえますか?

マンションのエレベーターの音が部屋の中まで聞こえていませんか?などの測定です。

(※関連キーワード 「N値」「NC値」「室内騒音レベル」「遮音等級」

 

一言で「測定」と言っても、いろいろな種類があるんですね。

 

音以外にも、空気や水の成分の濃度を測定したり、なんてこともあるのですが、

それはまたの機会にご紹介しますね♪

 

 

 芭蕉が聞いた池の音、

 現代だったら聞き逃していたかもしれないですね。

 

 

 

環境スペースも、もちろん「計量証明事業」の認可をいただいておりますので

毎日さまざまな測定と向き合っています。

 

マンションにお住まいの方は、まずは管理会社へご連絡していただくのが良いと思いますが、

気になることなどがございましたら、お気軽にご相談くださいね。
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