防音リノベーションで騒音を解決!工事の方法や予算・注意点・施工例の紹介!
防音リノベーションで騒音は解決できるの?どれくらいの予算が必要なのといった疑問はございませんか?
今回の記事では「防音リノベーション」について解説しています。
この記事はこんな人におすすめ!
- ・防音リノベーションについて詳しく知りたい方
- ・マンションなどの住まいで近隣の騒音にお悩みの方
- ・生活音が近隣に迷惑をかけていないか不安な方
この記事を読めば、防音リノベーションの施策内容や、費用について知っていただけます。
まず最初に、「防音リノベーションとは何か?」について解説します。
防音リノベーションとは?
防音リノベーションとは、住宅をリノベーションする際に外からの騒音を防いだり、自宅の生活音が外に漏れださないように工事をすることです。
50dBを超えると、人は音に対して、ストレスを感じるとされています。
身近な例に例えるなら、人の声や携帯電話の着信音が約50dBです。
防音リノベーションは、音にまつわる問題を解決する手段として、ここ最近では需要が増えております。
防音・吸音・遮音の意味について
音が漏れるのを防いだり、音を遮断したり、あるいは音を小さくさせるような何らかの仕組み等を総合して「防音」と呼びます。
遮音や吸音は、「防音」をするための手法の一つです。
「遮音」や「吸音」について詳細はコチラの記事でまとめてあります。ご興味のある方はご参照ください。
防音リノベーションを検討する人とは?
以下の人が、防音リノベーションをよく検討されています。
- ・マンションなどの集合住宅にお住まいの方
- ・自宅で楽器を演奏したい方
- ・YouTuberや歌い手などの動画配信されている方
- ・音楽や映画鑑賞等の趣味をお持ちの方
- ・自宅でお仕事や勉強をされている方
それぞれ説明していきます。
マンションなどの集合住宅にお住まいの方
マンションなどの集合住宅では、各世帯が壁でしか隔てられていない為、壁伝いで生活音が近隣の部屋に伝わってしまいます。
防音リノベーションを施すことで、近隣トラブルを回避しましょう。
楽器を演奏したい方
自宅で楽器を演奏したい方も、防音リノベーションを検討されます。
スタジオを借りなくても演奏が可能になり、より多くの時間を趣味や練習に打ち込めるからです。
また大型楽器を演奏される方の場合、楽器の持ち運びをせずに済み、練習の負担が減ります。
音楽や映画鑑賞等の趣味をお持ちの方
近隣に迷惑をかけることなく、自分の好みの音量で楽しめます。
防音工事をして自宅にシアタールームを設置する人も最近増えていますね。
YouTuberや歌い手等の動画配信されている方
自宅で動画撮影をする際に、音量を気にせず撮影が可能になります。
自宅で仕事や勉強をされている方
昨今コロナの影響により、自宅で仕事をする人も増えましたが、近隣の騒音が気になり、集中できなくなるといった問題があります。
防音リノベーションをすることで、仕事・勉強にとって快適な環境を作ることができます。
次に、リノベーションを検討する際に、施工会社を選ぶときの注意点について説明します。
施工会社を選ぶ際の注意点
施工会社を選ぶ際に、相場よりも施工費用が安い施工会社は少し注意が必要です。
質の悪い防音建材を使用していたり、音の専門でない業者は効果のある設計ができない(方法を知らない)ことも多く、工事の質が低い可能性があるから。
実績のある施工会社へ依頼し、防音リノベーション工事を進めていきましょう。
防音リノベーションの前にしておくべきこと
防音リノベーションを実際に始める前に下記3点を確認しましょう。
- ・管理規約を確認する
- ・近隣へ工事の説明をする
- ・居住環境を確保する
管理規約を確認する
集合住宅でリフォームを行う場合、管理組合によってルールが定められています。
工事前に管理規約を確認し、了承を得るなどのルールを守りましょう。
リフォームを行う前に、まず管理会社へ防音工事をする際の注意点を相談しておきましょう。
近隣へ工事の説明をする
防音工事に伴って音や振動が発生する場合があります。
工事の前に近隣の方へご説明をしておくことで、不要なトラブルを回避することができます。
良心的なリフォーム業者であれば、近隣へのご挨拶を代行してくれるところがほとんどです。
居住環境を確保する
工事期間は安全面から原則としてその部屋に立ち入ることができません。
また、複数の部屋にわたるような大規模なリノベーションの場合は、仮住まいが必要になることもあります。
工事の規模と期間に応じた居住環境の確保が必要です。
防音リノベーションのメリット4選
防音リノベーションのメリットをそれぞれ説明します。
- ・長期的な防音対策となること
- ・時間帯を気にせずに趣味や仕事を楽しめる
- ・近隣トラブルを回避することができる
- ・資産価値が下がりにくい
長期的な防音対策となる
簡単にできる防音対策に、遮音シートや吸音材を壁に貼ることや床に防音マットを敷く等がありますが、防音性能が基本的に低いですね。
しっかりとした防音対策をするには、防音リノベーションが確実です。
時間帯を気にせずに趣味や仕事を楽しめる
防音リノベーションを施せば、周囲が寝静まってい時間帯でも、趣味を楽しめます。
近隣トラブルを回避することができる
近隣の騒音や自宅の生活音が軽減されます。
資産価値が下がりにくい
自宅を売りに出す場合に「防音対策済み」や「楽器可」として売り出すことが可能です。
防音対策済みの物件は需要が高く、資産価値も下がりにくくなります。
次は箇所別の防音リノベーションの施策及び費用、メリット・デメリットを紹介します。
防音リノベーションの種類と費用
次に防音リノベーションの施策箇所別に内容と費用を紹介します。
- ・床
- ・壁
- ・窓
- ・防音室
床の防音リノベーション
防音リノベーション、費用、音の種類について説明します。床の防音に関する施策と費用
床の防音リノベーションは大きく4つの施策があります。
- ・防音機能の持つ床材に張り替える
- ・床材の下に遮音マットを敷く
- ・床材の下に吸音性のある素材を敷き詰める
- ・防音カーペットを敷く
防音機能の持つ床仕上げ材に張り替える(費用目安:約15万円~)
防音機能のある床仕上げ材に張替える施策になります。
クッション性のある防音フローリングに張り替えることで、床の衝撃音を軽減させることで、階下への騒音が防げる方法です。
床仕上げ材の下に遮音マットを敷く(費用目安:約15万円~)
床仕上げ材の下に、防音マットを敷く施策になります。
音を遮って、反射させることで、音の透過を防ぐ方法です。
床仕上げ材の下に吸音性のある素材を敷き詰める(費用目安:約8万円~)
グラスウール等の吸音性のある素材を床仕上げ材の下に敷き詰める施策です。
またグラスウールは、断熱効果もある為、冷暖房費を節約できる等の効果もあります。
防音カーペットを敷く(費用目安:約1万円~)
リノベーションではありませんが、市販の防音カーペットを床に敷くことも防音対策です。
一番手軽でかつ4つの方法の中で一番安価な防音対策になります。床の音の種類
床の防音について知っておくべき音の種類を2つを紹介します。- 軽量床衝撃音:スプーンなど軽い物を床に落としたり、スリッパを履いて歩く時に、階下に伝わる軽くて高い音
- 重量床衝撃音:子どもが飛び跳ねたり、机などの重い物を動かしたりした時に、階下に伝わる重くて低い音
軽量床衝撃音を防音するには、マットやカーペットでの対策で効果はあります。
しかし、重量床衝撃音にはほとんど効果がなく、防音リノベーションを検討する必要があります。
壁の防音リノベーションの施策と予算
壁の防音リノベーションは大きく2つの施策があります。
各方法の概要及び費用、を紹介します。- ・壁に吸音材と遮音シートを入れる
- ・防音換気口にする
壁に吸音材と遮音シートを入れる(費用目安:約12万円~)
吸音材と遮音シートを両方入れることで、壁の防音性能を高めます。
防音換気口にする(費用目安:約500円~、通気ユニットで約5,000円~)
リノベーションでありませんが、換気口を防音仕様のものに取り換えることも防音対策になります。
ウレタンなどの吸音フィルターを入れたり、屋外のキャップを変える等の施策で、外からの騒音や家の生活音が漏れないようにします。
窓の防音リノベーションの施策と費用
窓の防音リノベーションについて3つの施策と予算を紹介します。
窓のガラスを防音機能があるものに取り換える(費用目安 : 約3万円~)
窓の開閉方式を変えることで気密性を高めたり、防音性能の高い窓ガラスに変えることで、音漏れを防ぎます。
しかしマンションの場合は、一般的に外窓は共用部にあたるので取り換えられないケースがほとんどです。
管理会社にご確認ください。
二重窓にする(費用目安 : 約7万円~)
窓を二重にする施策です。
窓を2重にすることで、入り込んだ音も軽減します。
騒音対策だけではなく、断熱性能も向上するため、窓際の寒さ対策や冬場の結露軽減にも一役買います。
遮音カーテンにする(費用目安 : 約2万円~)
リノベーションではありませんが、市販の遮音カーテンを設置することも防音対策になります。
一番手軽でかつ安価な防音対策です。しかし低音域の音は、遮音しづらいといったように効果が限定的であるデメリットもあります。
防音室を作る場合
防音室を作る2つの施策と費用を紹介します。
- ・自宅の一室を防音室にリノベーションする
- ・市販の組み立て式防音ボックスを部屋に置く
自宅の一室を防音室にリノベーションする
対象の部屋をまるごと防音室にするという施策です。
一般的にBox in Box型防音室と呼ばれています。
コンサートホールや劇場でも採用されている構法で、建物の躯体から防音室を浮かせることで、振動を伝達させないような構造にします。
メリット
- ・オーダーメイドの為、お部屋の広さや形状に合わせて施工することができる
- ・防音だけでなく、音の響きを調整することもできる
- ・完成時に遮音性能の保証が付くことが多い
デメリット
- ・フルオーダー工事のため、市販の組み立て式より費用が高い
- ・賃貸だと、工事不可な場合がほとんど。仮に工事ができたとしても、原状回復が必要
費用は部屋の広さや遮音性能などによります。各工事業者へお問い合わせください。
市販の組み立て式防音ボックスを部屋に設置
メリット
- ・組立式なので、工期が短く済む
- ・分解できるので、引っ越し先で使用することができる
- ・Box in Box型防音室と比べ、費用が安く済む
デメリット
- ・サイズが決まっているため、部屋にデッドスペースができたり、部屋の形状次第では、設置できないことがある
- ・性能保証値は販売時の目安である
費用は用途やサイズによります。各メーカーへお問い合わせください。
次は、防音リノベーションの際に、多く寄せられる質問をまとめてみましたので、ご紹介します。
防音リノベーションに関するQ&A
- ・賃貸でも防音リノベーションってできますか?
- ・築年数は関係しますか?
賃貸でも防音リノベーションってできますか?
賃貸物件での施工の場合は、契約内容によります。
基本的に貸主様の承諾が得られればOKということになる思われます。
退去時の現状復帰をどのようにするのかなど、借主様と貸主様とのトラブルにならないよう、詳細な契約をしていただければ防音室工事は基本的に行なえます。
築年数は関係しますか?
場合によって耐久性の問題などがあるかもしれません。
実際、防音室お見積段階で施工に、どのような必要性があるか現場を調査します。
まとめ
今回の記事では、防音リノベーションについて実際に知りたい人や検討している人へ、防音リノベーションについての下記の情報をお伝えしました。
- ・防音リノベーションとは?
- ・防音リノベーション検討する人
- ・施工会社を選ぶ際の注意点
- ・防音リノベーションの前にしておくべきこと
- ・防音リノベーションの種類と費用
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