耳には聞こえない音がもたらす影響 | 防音室・防音工事は環境スペースにお任せ|サウンドゾーン
汎用的な音の画像

このブログでは音に関する話題をお届けしていますが、本日は音は音でも人間の耳では聞くことが困難な音に焦点を当てております。

その名もずばり「低周波音」

これがかなりやっかいなタイプの音なのです。

低周波音って何?

低周波とは、周波数が100Hz以下の音を呼びます。

音は気体、液体、固体などによって伝わる振動です。

そして1秒間に振動する回数が周波数です。

単位はHz(ヘルツ)、周波数が上がれば単純に高い音に、下がれば低い音になります。

一般的に周波数100Hz以下を、前述の低周波音といい、その中でも20Hz以下の人間が聞くことが困難な音を超低周波音と呼びます。

低周波音による影響

低周波音は生活の中で当たり前のように存在しています。

例えば乗り物なら電車、バス、船舶、ヘリコプター。建物や機械なら工場、治水施設、風力発電、変圧器、ボイラーなど。

特徴としては主に大型の構造物、機械、施設などから発生することが多いようです。

電車やバスに乗っていて「低周波音で具合が悪くなった」という話を聞かないように、通常、人体への影響はほとんどありません。

しかしそれは「小さな低周波音」だからです。

問題になるのは「大きな低周波音」です。

ここでいう小さな、大きなとは音の音圧レベルのことになります。

単位はdB(デシベル)、低周波音が起こす影響は二つあります。

ひとつは建物の窓や戸の揺れ、がたつきなどの物的影響。もうひとつが不快感や圧迫感など人への影響です。

前者を数値で表すと5Hzで70dB、20Hzで80dB程度になります。

70dBといえば掃除機やセミの鳴き声が例に挙がりますが、周波数が5Hzと非常に低いため人間の耳では聞くことは困難です。

そして困ったことに耳には聞こえないけど「何か妙な違和感がある」と感じたりめまいや動悸、睡眠障害などといった症状が起こる原因にもなります。

低周波音による健康被害の例

風力発電施設

低周波音が問題となった健康被害の例で、風力発電施設があります。

石炭や石油などの化石燃料を使わない風の力を利用した発電で、環境に対して非常にクリーンなイメージがあり、公害とは一見無縁に思えました。

ところが、一部で大きな風車が回転することにより発生する騒音低周波音が原因で、周辺に住む住民に健康被害が出るという事態が発生しました。

日本でも2007年の愛知県田原市の久美原風力発電所の例が挙げられます。

当時の住民の症状としては体のしびれ、睡眠障害といったものが報告されています。

しかし現在の風力発電では、プロペラの形状など広く対策が進み、それ以前ほど問題は起きにくくなっているようです。

低周波音の防音方法

この低周波音を防ぐ方法はあるのか?、これが難しい問題で「音の発生源による」という曖昧な回答になってしまいます。

というのも、低周波音は通常の騒音と違って、塀や壁による防音効果があまり期待できないからです。

特に人体や建物に対して影響が出るレベルの大きな低周波音ともなると、壁1枚増やした程度ではどうにもなりません。

そこで「低周波音の対策は発生源へ」がです。

前述の風力発電施設ですと、プロペラの翼断面の改良、回転速度を下げる、増速機への防振対策、などが挙げられます。

このブログでは主に音に関係するテーマで色々なジャンルの話題を取り上げております。
最後までお読みいただきありがとうございました。


               

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